しあわせのドラゴンフライ

2019-03-29

2008年の雑誌を見ていたら丸の内特集の地図の中に「ドラゴンフライカフェ」の場所が示されているのが見えて、あそこまだあるのかな、と思ったら2009年で閉店となっていた。

私が一度だけそこへ行ったのは東京に住んでいた頃のこと。通りに面した大きな窓と高い天井、開放的で明るく小ざっぱりとした店内。何年ごろだったのか、季節はいつか、何を食べたのかなどは記憶にない。だた一つ忘れられないのは、その店のちょうど真ん中あたりに細野晴臣さんが座っていたことだ。

そこだけ違う色をしていた。

仕事の関係者らしき女性と二人で向き合い、静かに談笑しているだけなのに、大人の余裕があって都会的でほんとうに素敵だった。その光景が一枚の写真みたいに焼き付いている。東京はそこらじゅうに有名人が居すぎて、いちいち誰も騒いだりはしないのだけど、たまに漏れ聞こえてくる細野さんのいい声に聞き耳を立てながら私と友人だけがそわそわしていた。そのせいで何を食べて何を話したのか覚えていないのかもしれない。

 

ドラゴンフライカフェはZUCCaプロデュースのカフェ(隣にショップもあって服も買えたような気がする)で、確か表参道にもあったはず…と思ったらそちらも閉店したもよう。

ああ しあわせの とんぼよ どこへ…

 

(細野さんを登場させておいて長渕さんでしめる)

 

東京の宝 喫茶店「ヘッケルン」のジャンボプリン

2019-03-28

ヘッケルンの朝プリンをキメようと息を弾ませルンルンで向かった2018年11月10日。

♪お〜、よかった!開いて…
るけどやってないやんけーー!!!

もしかして改装?改装なんですか?今日に限って??土曜日営業してるって書いてあったのに…
落ち着いて(血眼で)調べたら第2土曜日は定休日だとありました。この日は第2土曜日。

😩

こんなにそばに居るのに…触れることもできないなんて💔🍮

私が東京に来れるタイミングは第2土曜日が多いので、なんかもう永遠に入れないお店のように感じてしまって落ち込んでいたわけです。プリン大好きなのに。

 

ですが!
この3月、チャンスが訪れたのです!

文句なしに開いてる!!
ヘッケルン♪ フゥフゥ!ヘッケルンルン♪ フゥフゥ! ヘッケルンルルルン♪

鼻歌まじりに入店。

ずらりと並んだゴルゴ13と目が合う席に座りました。

あらすてき

 

さて、なんにしようかな。

タマゴサンドがおいしいというのは知っていたのですが隣の常連さんも食べていて、別に対抗意識とかじゃないんですけど「タマゴよりハム好きだしなあ」というよくわからない理由でハムサンドにしました。(私はほんとにそういうとこあるよ。「え、ここに来てそれ?」っていうのを頼んでしまうことがあるよ)

ハム好きだからいいじゃん。レタスもシャッキリ。軽〜くお塩ふってあるのかな?という塩気を感じながら、もぐもぐ。なんだかんだでペロっとおいしくいただいてしまう。


寝ないで下さい!

 

さあさあ、お待ちかねの!

じゃーん!
もう「じゃーん!」って言うしかないやつでしょ!
これがヘッケルンのジャンボプリンだよ!!!
みんなとっくに知ってるよねごめんね!!!

こんなん来たら無駄に似たようなアングルで2枚写真撮るでしょ!!
見てください!この日のプリンは特別に(私のために?)コンディションがよろしいのではないでしょうか!ほとんど「す」が入っていません!
興奮してエクスクラメーションマーク盛り盛りでお伝えしております!!

 

スプーンに感じる心地よい抵抗。この固さを待っていました。
はむっ。

はっ、ひやぁ〜、おいしい…

卵のうまみ〜。この大きさでも崩れない固さがあるのに舌触りがなめらかってどういうこと?? プリン自体の甘さは控えめで素材が生きており、とろとろのカラメルソースが…うわぁ、なんですかこの美しい甘みは…たまらなくおいしい!!バタートーストにつけて食べたい!

作ってみるとわかるけど、カラメルソースってすごく難しいんですよね。でもここのカラメルソースは、甘み・苦味・粘度が一番いいところで手をつなぎあってる。この加減やタイミングは相当な職人技なのではないか。シンプルであればあるほど経験と繊細さがものを言う。

誰に対してもニコニコ気さくによく話しよく動くマスター(は写っていませんが)が、じっと真剣な表情でタイミングを見極めながらカラメルソースを作るところを想像して心が震えました。これがたった350円でよいのだろうか本当に。これは間違いなく東京の宝です。

 

もう一個食べた〜〜い!😩

 

ごちそうさまでした!

 

「ヘッケルン」
月~金 8:00~19:00
土曜日 8:00~17:00
日祝・第2土曜日休

 

 

私は見た! 「マルチシャッター」展 @EUKARYOTE(ユーカリオ)

2019-03-25

いま何年何月何日?って感じですけど2018年9月8日のことを書きますよ私は。

気になる作品があり、神宮前へ。


まずワタリウムで「梅沢和木 × TAKU OBATA 超えてゆく風景」展。
壁にぎっしり埋め尽くされた梅ラボの作品と直立するOBATA氏の彫刻がめちゃくちゃかっこいい。「わ〜!」と言うしかない圧倒的空間でした。この空気感、すごく現代的。

 

*

 

そして、セゾンアートギャラリーに在籍していたという若いお二人が2018年3月にオープンした「EUKARYOTE(ユーカリオ)」へ。ワタリウムからすぐ。
事前にどんなギャラリーか調べた時、

こんな恐ろしげな画像ばかり出てきたので、正直かなり躊躇しました。
でもどうしても直接見たい絵があって、足を運んだわけです。


ほう、ここか。外観に血糊がついていなくてホッとしました。

この時は若手注目作家たちのグループ展「マルチシャッター」展が開催されていました。
こういう場所にありがちな内輪ノリやオシャレ圧を見せつけられて疎外感を感じるのはいやだなあ…と若干身構えつつ引き戸を引いたのでしたが、拍子抜けするほど明るくオープンでフレンドリーな雰囲気。
リラックスして楽しみながら鑑賞することができました。
(1階展示室は撮影したつもりがされていませんでした、すみません)

2階展示室。この日はパフォーマンスが行われており、こちらは硬軟さんという方による「エターナルネクストバッター」

ネクストバッターサークルに彼はずっといて、こうしてじっと順番を待ったりときどき体を動かしてウォーミングアップしていました。


高橋相馬さん
こういう風景を選んで描いた、というところにもセンスを感じるし、好きです。


後藤拓朗さん
こちらも何をどう描くのか、を徹底されているように見えます。


尾崎森平さん
盛岡で何度か拝見している尾崎さんの絵。クールな緊張感。


浦川大志さん
これまた面白いですねえ(語彙力…
視線がずーっと動き続けるっていうのはいい絵なんですよ。

 

そして、私がネットで見かけて「おお」と思ったユアサエボシさんの絵。

サザエさん的な家の中にフランシス・ベーコン作品が奇妙に溶け込んでいます。

みんながよく知っている平々凡々とした日本の象徴的な家の中に、平々凡々とはまったく正反対な人生を送った画家の不穏な絵が飾られる違和感…と思いきや、不思議と調和しているようにも見えて面白いです。

これなんかすごく好きですね

ユアサエボシさんは大正生まれの架空の三流画家に擬態しているそうです。

 

いい絵がたくさん見られて楽しかった。事前の予想よりぜんぜん敷居は高くなかったのに作家のセレクトや展示のクオリティはとても高くて、いいギャラリーだなと思いました。これからの展示にも期待…と思ってユーカリオさんのサイトを見てみたら、なんと今まさにユアサエボシさんの個展が開催されているではないかー!!知らなかったー!!

3月で終わりかー!!観れない!!

 

というわけで、気になる方は私のかわりに行ってきてください。(泣)

 

参考:

ユーカリオ

ユアサエボシ個展「プラパゴンの馬」

【ギャラリストの新世代】 EUKARYOTE 鈴木亮・小島佳子

 

ぬんTube 第2回 だいごさん

2019-03-24

「だいごさん」は「大誤算」と同じですね。どうも、ヌーヨークです。
私の好きな動画を紹介するシリーズ「ぬんTube」第2回をお届けします。

今日ご紹介するのは、大誤算でも醍醐山でもウィッシュのDAIGOさんでもなく、メンタリストのDaiGoさんでございます。

YouTubeやニコニコ動画のチャンネルを見るまで、私のDaiGoさんの印象は「テレビでたまに見かける、人生うまくやってそうだけどナルシストっぽくてなんとなくうさんくさい人」でしかありませんでした。(正直だね)

が、いつだったかなんとなーくおすすめ動画として出てきて見てみた時に、まず思ったのはテレビとは印象が違う!ということ。本がぎっしりつまった本棚を背景に、今私たちが関心を持っていることや興味が湧くような内容について、新しい情報や確かそうな科学的根拠とともに超早口でサクサク説明してくれる。頻繁に自分の髪型を直しながら。画面にうつりこむ猫さま(かわいい)に声をかけたりなでなでしながら!

動画一覧からスクショ撮ってみたんですけど、こんな感じ。ちょっとした悩みを解消したい人には気になるテーマが多いのではないでしょうか。

最初は早口についていくのがやっとだったんですけど、ご本人いわく「慣れます、慣れてください」。高速で入ってくる情報に対しては脳が「逃すまい」と集中するらしく、記憶に残りやすいのだそうです。というわけでまず、現時点で最新のYouTube動画を見てみてください。

もうね、私ぐらいになるとこの速さでは「遅い」と感じるようになってしまっていて、YouTubeの設定で再生速度を1.5〜1.75倍ぐらいにして聞いちゃってます。だから終わるのあっという間。

YouTubeのこのチャンネルは、そもそもニコニコ動画の メンタリストDaiGoの「心理分析してみた」というチャンネルの予告編みたいな、導入部という位置づけ。より深い内容や実践的なこと、アーカイブはニコニコでチャンネル登録(有料だけど月額540円は安い気がする)することによって見れますよ〜というわけ。

ちなみに、会員向けのニコニコの方はDaiGoさんの早口がもうちょっと速くなります。

絶対にこの動画の影響だと思うんですけど、情報収集系のポッドキャストとか、テキスト読み上げとか、ほかのYouTube動画でも速度を上げて聞くようになってしまいました。

まあでもそれはそれ。例えばオードリーのオールナイトニッポンなんかはもちろん普通の速度で聴くわけなんですけど、あ〜やっぱりこのテンポ心地いいな〜って、よりしみじみ楽しんで聴けるようになったからいいのかなって。

情報収集は速く、楽しみはゆっくり。この使い分け、けっこう気に入ってます。

 

蛍の光 第8回 「ゲームコーナー ミッキー」

2019-03-22

神保町でおいしいつけ麺を食べたあと、辺りをぶらぶらしていて突然この光景が目に飛び込んできた時、テレビでよく見る有名人を見つけたように興奮して「ミッキーだ!」と思いました。


ゲームコーナー ミッキー(2013年3月29日閉店)
閉店からすでに6年の月日が経っていますが、建物はまだ残っているのですね。


ミッキーの光と影。オール¥50

閉店が話題になっていた時、「こんなところがあったのか!行ってみたかったな」と悔しい思いで記事や画像を眺めていたので、まさか6年後こんな形でお会いできるとは…ミッキーさん。

 

在りし日の姿を私は知らないので、良記事を貼り付けておきます。ぜひご覧ください。
老舗ゲーセン「ミッキー」32年の歴史に幕 開店以来貫いた「1プレイ50円」のココロ

 

動くミッキーも見つけました。撮影者のドキドキ感まで伝わってきます。
その先も見たい!というところで終わってしまうのですが、当時行くことができなかった者にとっては、とても貴重な動画です。

 

おや、どこからか電子音の蛍の光が聴こえてきましたね、そろそろおいとましましょうか。

 

第7回へ  第9回へ

ヌーヨークみやげ

2019-03-15

よってらっしゃい見てらっしゃい!
SUZURIに、ヌーヨークのおみやげやさんができました〜🎊
ヌーヨークみやげ

 

まずはコラージュ作品をグッズでよみがえらせました。
いくつかご紹介しますね。

pigeonのiPhoneケース

存在感のiPhoneケース

夜の超音波のiPhoneケース

パンの人トートバッグ

eyewearのサコッシュ

pigeonのステッカー

 

などなど。
今後もアイテムを増やし、コラージュのほかにも写真を使ったグッズなど
色々と展開していきたいと思っています!
ぜひチェックしてみてくださ〜い。
気に入ったら買ってね😉
リクエストなどもお気軽にどうぞ。

傘がない

2019-03-14

買わなくちゃ プリンターを買わなくちゃ A3のやつ買わなくちゃ 雨の中を
買わなくちゃ プリンターを買わなくちゃ 8万もするやつ買わなくちゃ 傘がない

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十和田を歩く

2019-03-13

昨年秋ごろに十和田市を歩いた時の写真です。
ただただ写真を貼っていきたいと思います。


これいいよね

 

美術館の方に来ました。

Erwin Wurm「fat house」(2010)


Ron Mueck「Standing Woman」(2008)

十和田市現代美術館にいる大きなおばさんです。来るたびに会うので本当のおばさんみたいな親近感。

この時やっていた企画展を見たのですが、今ブログに載せるのはさすがにもう時期的にどうなの、と思いましたので写真は載せないでおきます。

 

光と影がうつくしい日であり時間帯でありました。

アーケードがレインボーなのは、大宮エリー展の時に施されたものだそうです。


トタンにキリ看(キリスト看板)が映える。


色数を抑えた案内図も美しい


文字消えてるけど、「とびだしきけん」の看板。このトラックの顔、すごくなつかしい。
女の子の太もも、どないなっとんねん


一家に一枚、貴乃花手形皿。


光があってこその写真だよ

非常に撮れ高のよい日で、もっとたくさんあるのですが、なにしろめんどくさくなってしまったので今日はこの辺で。また何かの機会にお見せできればと思います。