いま何年何月何日?って感じですけど2018年9月8日のことを書きますよ私は。
気になる作品があり、神宮前へ。
まずワタリウムで「梅沢和木 × TAKU OBATA 超えてゆく風景」展。
壁にぎっしり埋め尽くされた梅ラボの作品と直立するOBATA氏の彫刻がめちゃくちゃかっこいい。「わ〜!」と言うしかない圧倒的空間でした。この空気感、すごく現代的。
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そして、セゾンアートギャラリーに在籍していたという若いお二人が2018年3月にオープンした「EUKARYOTE(ユーカリオ)」へ。ワタリウムからすぐ。
事前にどんなギャラリーか調べた時、
こんな恐ろしげな画像ばかり出てきたので、正直かなり躊躇しました。
でもどうしても直接見たい絵があって、足を運んだわけです。
この時は若手注目作家たちのグループ展「マルチシャッター」展が開催されていました。
こういう場所にありがちな内輪ノリやオシャレ圧を見せつけられて疎外感を感じるのはいやだなあ…と若干身構えつつ引き戸を引いたのでしたが、拍子抜けするほど明るくオープンでフレンドリーな雰囲気。
リラックスして楽しみながら鑑賞することができました。
(1階展示室は撮影したつもりがされていませんでした、すみません)
2階展示室。この日はパフォーマンスが行われており、こちらは硬軟さんという方による「エターナルネクストバッター」
ネクストバッターサークルに彼はずっといて、こうしてじっと順番を待ったりときどき体を動かしてウォーミングアップしていました。
高橋相馬さん
こういう風景を選んで描いた、というところにもセンスを感じるし、好きです。
後藤拓朗さん
こちらも何をどう描くのか、を徹底されているように見えます。
尾崎森平さん
盛岡で何度か拝見している尾崎さんの絵。クールな緊張感。
浦川大志さん
これまた面白いですねえ(語彙力…
視線がずーっと動き続けるっていうのはいい絵なんですよ。
そして、私がネットで見かけて「おお」と思ったユアサエボシさんの絵。
サザエさん的な家の中にフランシス・ベーコン作品が奇妙に溶け込んでいます。
みんながよく知っている平々凡々とした日本の象徴的な家の中に、平々凡々とはまったく正反対な人生を送った画家の不穏な絵が飾られる違和感…と思いきや、不思議と調和しているようにも見えて面白いです。
これなんかすごく好きですね
ユアサエボシさんは大正生まれの架空の三流画家に擬態しているそうです。
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いい絵がたくさん見られて楽しかった。事前の予想よりぜんぜん敷居は高くなかったのに作家のセレクトや展示のクオリティはとても高くて、いいギャラリーだなと思いました。これからの展示にも期待…と思ってユーカリオさんのサイトを見てみたら、なんと今まさにユアサエボシさんの個展が開催されているではないかー!!知らなかったー!!
3月で終わりかー!!観れない!!
というわけで、気になる方は私のかわりに行ってきてください。(泣)
参考:
【ギャラリストの新世代】 EUKARYOTE 鈴木亮・小島佳子