100円の宇宙(税別)

2018-02-26

「これを買うぞ」という目的があればよいのだけど、私はなんとなく入った100円ショップに長時間いるのが苦手です。うまく説明できませんが、広い店内に同じレベルの多種多様な物がごちゃごちゃ売られているという状況に頭がフワーっと落ち着かなくなってきて、イライラするような、急かされるような気分になってきて、心と体がちぐはぐになってくるのです。選択肢が多すぎて逆に欲しいと思えるものがなく、でも心のどこかで「こんなにいろんなものが売られている場所には、何かきっと価格の割に便利でいいものがあるはずだ」と店内を物色し続けてしまうのでしょうか、疲れを感じながらだんだんと物の価値も揺らいできて、無になるというか、感覚が麻痺してくるんですよね。「あれ、わたし何やってるんだろ」みたいな。どれもほとんど100円で何でも揃う場所なのに、愛せるものが見つからない私は「なんもいらねぇよ」という気持ちになってフラフラと店を出ることになるのです。

 

先日、友達の買い物に付き合って100円ショップへ行った時もだんだんフワーっと落ち着かなくなってきて、あ〜ダメかも…と思った時に、まったく役に立たなそうなものを見つけました。

商品名: ガラスペーパーウェイト(宇宙)


最高です。買いました。水まんじゅうぐらいの大きさです。
あるじゃん、私にとって便利で価値があるもの。
疲れたらこれを見て現実逃避ができる。そこに置いてあるだけでなんかウケる。

奥さん、お近くのセリアでいかがですか、宇宙。
宇宙っていうかまあ月なんだけどね。ちょっと気持ち悪い「地球」もありましたよ。

白鳥たちよ

2018-02-26

車を走らせていたら急にパーっと晴れてきて、目を細めた私の視界に白鳥が二羽飛び込んできました。


かわいいな、つがいかな、と微笑ましく思い、車を路肩に停めて撮っていたわけです。のどかな田舎町の、のんびりとした日曜お昼の一コマですよ。
もう一歩近づいて撮ろうとした瞬間、

バサバサバサッ!

居たんかい!

一部雪解けした田んぼの泥水に首をつっこんで餌(落穂、植物の茎や根、水草や藻など)を食べていたようです。お昼どきだもんね、驚かせてすまんね。


「めっかっちゃった…」と言わんばかりにおずおずと移動を始めました。後ろのつがいの我関せず感が面白い。結婚すると動じなくなるものなのか。


冬の間はどうしても「もう春なんて来ないんじゃないか」と絶望的な気分になるのですが、泥だらけの白鳥を見ると、そろそろ春が来るんだなあと感じます。

春!さっさと来いや!
白鳥たち!しっかり体力つけて気をつけて行けよ!

まばゆいくらいに控えめな

2018-02-24


ジャポン

遠目からみて「シャボン」かなと思ったんですが、ジャポンでした。
文字もかわいいね。


売られているケーキにも、店づくりにもお店の方にも、独自の美意識が感じられてとても素敵なお店でした。
派手さはないけれど、まじめで、丁寧で上品な印象。

すぐ食べられるものをと思い、今回はエクレアだけ買って歩きながら食べました。
子供の頃に食べたような、正しい洋菓子の味でした。
滞在時間はきわめて短かったのですが、ぱっと外観見て「これはいい」と思ったし、外から中の様子をのぞいて「これはいいぞ」と思ったし、中に入ってすぐ「これはいいな」と思えたんですよね。おじさんとおばさんを見て「いい人そうだ」と感じたし、ケーキや焼き菓子たちは「おいしいと思いますよ」という控えめな態度で私を見つめていました。

また行きます。

郁恵に夢中

2018-02-22

テンテンコさんの6曲入りEP「きけんなあなた」が気に入ってよく聴いています。


その中の坂本慎太郎さんが作っためまいのようなこの曲、最高でしょ。
テンテンコさんのちょっと鼻がつまったような幼い声と舌ったらずな歌い方もたまらない。何度も聴いているうち、自然にこの曲が鼻歌で出てくるほどすっかり私になじんでしまいました。
今日は何かとむしゃくしゃしてすぐ家に帰りたくなかったので、隣町の広〜い駐車場に車を停めてリコーダーを吹いてきました。私は知っている曲なら大体すぐ吹けるのでこの曲にもチャレンジしてみたのですが、ム…ムズっ! この曲の不思議な構造に感心してしまいました。

 

さて本題に入りましょう。
この「きけんなあなた」には3曲目に「ROBOT」という曲が入っています。
これ、1980年にアイドル時代の榊原郁恵さんが歌っていた曲なのです。
作詞:松本隆 作曲:筒美京平という、はいはいはいはい間違いありませんね!というお二人の作。
テンコちゃんが歌うROBOTもとてもかわいいのですが、なんとなく当時の郁恵を見たくなった私はYouTubeで動画を探してみました。
(動画作成者の趣味でしょうか、挟み込まれる水着のイメージショットは気にしないでください)

郁恵、この時21歳。
か、か、かわいい…
なんか、完璧じゃないですか? 今こんな子います?
ぷにぷにボディと健康的エロス、親しみやすい笑顔、伸びやかな声、キレッキレのダンス。
ダンス!!ダンスがやばい!!
今一番気になる女の子だ!友達になりたい!
時を超えて、すっかり郁恵にドはまりしてしまいました。

ロボットをかわいく演じ切るプロ根性に、のちのピーターパンの名演っぷりが垣間見えるようです。
と思ったらピーターパン初主演はこの翌年でした。ふふっ
そのピーターパンを演じるにあたって「2kgもやせました」って言ってるんだけど、たったの2kgかよ!いや、でもそこがいい!

郁恵かわいさに、のちの夫である渡辺徹や息子・渡辺裕太にまで「郁恵を幸せにしてくれてありがとう」という感謝の気持ちがわいてきました。(おかしいぞ)

とりあえず、シングル盤さがして買います!!

 

かつてわたしは白猫だった

2018-02-21

過去10年分の写真を整理し始めています。
これは青森市港町のあたりで撮ったと記憶しています。日付は2010年5月。
なかなかぎょっとする構図ですが、猫を撮るのに必死だったのでしょう。

 
当時は週に一度、青森市内の美術教室に通っていて(先生お元気かなあ)、帰りはあてもなくぶらぶら写真を撮り歩いていました。知らない街を散歩して写真を撮るのが楽しくてしょうがなかったんですよね、この頃。

 

さて、時は2011年。
twitterを始めるにあたり、アイコン画像をどうしようか悩んでいた私は、この白猫に決めたのでした。

ニャァ〜〜
ただ「白くてだるそう」という共通点だけで選んだような気がします。
どことなく、私が小5の時に死んだばあちゃんにも似ています。
アイコンに使ったのは割と短い期間だったと記憶していますが、その時これが私の「顔」であったわけです。
今見てもなんとなく他人に思えないな。

 


どの辺りだったかなあとgoogleで確認してみました。
やはり青森市港町でした。
中央にあるのが猫のいたシャッターです。
ちょうどその前に黒いものが見えますよね、これ、猫じゃないかな?

茂子さんのりんごケーキ.

2018-02-20

2〜3年前、母が「たまたま通りかかった道の駅に寄って、なんとなくお腹がすいてたから買ってみたんだけどさ、これすごくおいしいの!なんだかわかんないけど、とにかくおいしいの!食べてみて!」とやや興奮しながら私にパックを差し出しました。


それ(と同じもの)がこれである。

なにこれ! 超フツーじゃん!!
地元の料理自慢のおばちゃんが何かの会合の時にみんなに振る舞ったらすごく評判がよくて「道の駅で売ってみたら?」ってすすめられて売り始めた感じそのままの見た目じゃん!

材料を見ても特別なものは何も入っていなさそうだし、
母は時々大げさなんだよなあと思いながら全く期待せずに食べてみると…

テーレッテレー!
うまいぃぃ!

え、え、
なぜ…なぜなの…
余計なものが入っていないからなの?
なぜだかわからないけど「ふわぁ、おいしい〜✨」ってなるんです。
甘さ控えめでしっとり軽く、飽きのこない味。ヘトヘトで帰って「茂子さんのりんごケーキ、あるよ」って言われたらうれしいやつです。
何個でも食べ続けたくなります。2パックぐらいなら一人でペロっといけてしまいそうです。


お皿のチョイス完全に間違えました。
見た目すごく普通なんですけど、本当においしいんですよ。


これが買えるのはこちら。
つがる市「道の駅 もりた」に隣接する農産物直売所「おらほのめへ(津軽弁でわたしたちの店という意味)」。最近新しくなったようで、ひろびろキレイでした。

りんごが手に入らない季節はりんごケーキの販売もありませんが暑い時期以外はだいたい売ってる印象。

青森では「ミサオおばあちゃんの笹餅」が有名ですが、「茂子さんのりんごケーキ.」もありますので!
とはいえ実は私、茂子さんがどんな方か知らないんですけどね。
いつもありがとうございます、茂子さん🍎

 

(※商品ラベルの住所、電話番号は消してあります)

蛍の光 第1回「食堂 タケダ」

2018-02-18

「食堂 タケダ」(秋田県大館市)
(地図情報では「タケダ食堂」となっている)


昨年秋、たまたま通りかかって、いいな! と思ったのですが、やっていない雰囲気。
お休みかなあと思ったら店頭に貼り紙がしてあり、

「この度 4月1日をもちまして 閉店する事になりました。
長年のご愛顧 まことに 有難うございました。 食堂タケダ 店主」

と書かれていました。残念。入ってみたかったです。


すごくいいんですよねえ、たたずまいが。店内はどんな感じだったのだろう。


どんなメニューで、何がおいしかったんだろうなあ…

と思ってネット検索していたら、数少ない情報の中に
&-’s Blogさんの記事「食堂タケダのチャーシューメン/カツカレー(大館)」を見つけました。
とってもおいしそうです。もう食べられないのが悲しいな。
きっと地元に愛された食堂だったのでしょう。

おや、蛍の光が流れてきました。そろそろ、おいとましましょうか。

 

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