八月の大館

2018-12-05

もう12月ですが、8月の大館・町歩きスナップ写真をどうぞ。


だまされないで


相模原のおばさんに似てるんだよなぁ


通るたびに「あ!(ここ入ってみたいんだった!)」ってなるけど、お腹が全然すいていないのだった…。


いい店構えですねえ。


おしゃれ。


地味だけど好き。


S.Iさんの長靴


好き…


ドライバー全員に着用を義務付け。

大館、結構何度も歩いてるんですけど、まだまだ撮れますねぇ。

蛍の光 第6回 「大館ドライブイン」

2018-07-30

閉店になったお店などを写真で紹介するシリーズです。

 

大館ドライブインです。詳細は不明です。

もっさりしていてイマイチ垢抜けない良さがある文字。

逆光のせいで静けさが増幅されてドラマティックになっていました。
お食事、宿泊、のほかに何が書かれていたんだろう。手品、タロット、かな。(違うと思う)

ドライブインって、ここみたいに終わってしまう所も多いんだけど、現役もけっこうあるんですよね。車を走らせていて「お」と目に止まるのはドライブインが多いです。外観や雰囲気にはとても惹かれるんですけどねえ、入るまでには至らないことが多いです。

これには、私の子供時代の家族旅行が関係している気がするのです。小学2~3年生ぐらいだったかなあ、親戚らと分乗して夏休みの数日間を車で旅行した思い出の中に、「途中のドライブインで食べた適当なご飯」というのがあり、私にはそれがとても嫌な出来事として残っているのです。当時の街はずれのドライブインというのは、なんとなく薄暗くて流行っていない感じ、混んでいるのに活気がなく、料理もぱっとせず店員も無愛想でした。さらに、(これはドライブイン側の落ち度ではありませんが)私はそこのテーブルの網棚に大事なポーチと小銭入れを忘れてしまったのでした。あ、と気づいたものの時すでに遅し、今さら引き返せない距離だからあきらめるようにと諭されました。お気に入りのピンクのポーチと赤いギンガムチェックの小銭入れ(小さく折りたたんだ千円札も入っていた)を忘れたことがショックで、そもそも家族や親戚と行く旅行にたいして面白みを感じていなかった女児は、しみったれたドライブインに大事なものを忘れた馬鹿馬鹿しさも相まって「家で留守番して絵描いてたほうがマシだったなあ」などと思うのでした。

その時、
ドライブイン=いやな場所
と学習してしまったせいで、なんとなく今でも入るのをためらってしまいます。だからなのか、終わってしまったドライブインを見るとなんとなくホッとするのです。(ごめんなさい)

おや、どこからか調子っぱずれのピアノが聴こえてきました、蛍の光のようです。それではまた、ごきげんよう。

 

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アンチャン、君は間違ってないよ 「山城屋」@大館市早口

2018-07-17

秋田県大館市早口にある「山城屋」さんです。

ビューティー山城さんとくっついています。


万が一、ラーメンを食べたあと髪が乱れてしまっても安心です。

 

入店。
カウンターと、奥に小上がりがあります。小上がりでゆっくりいただくことに。

魚介豚骨ラーメン+味玉。きれいなラーメンです。
あ、おいしい〜。味のバランスがいいな〜。私、おいしいラーメンでも後半飽きてきちゃうこと多いんですけど、これはズズズイーっといただけました。長ねぎ小口切り・白髪ねぎ・万能ねぎという風に、ねぎの種類や切り方を変えてるのも香りが変わって面白い。とろっとチャーシューもうまいなあ。(これだけ入ってれば満足)


どーん!ガーリックライス。
これがまた、なんともいい味わい。「ガーリックライス」と聞いて想像するのとはひと味違うと思います。角切りチャーシューごろごろ。ここでも万能ねぎと白髪ねぎ。黒胡椒のアクセント。トッピングの味玉を少し残しておいて、ぐちゃぐちゃにして食べるのもいいね。

 

後ろの卓に、肉体労働系の若いアンチャンとその先輩みたいな二人が座りました。どうも若いアンチャンのほうがラーメン大好きで、この店のうまさを伝えるために先輩を連れてきたようでした。運ばれてきたラーメンを勢いよくすすりながらアンチャンはうまい!うまい!を連発し、キラキラした目で「スゲーうまくないっスか?」と先輩に聞くのですが、味オンチっぽい顔(失礼)の先輩は「う…ん、そうだな、まあ、うまいよな…」となにやら歯切れが悪い。その後もアンチャンはここのラーメンがいかにうまいか、連れてきた友人もうまいと言っていた話などを先輩に聞かせるのですが、先輩にはどうも響かない。

そこでちょうど食べ終えた私は「あ〜、おいしかった〜」と大きめにつぶやいてアンチャンに賛成の意を表明しました。君は間違ってないよ、先輩は味オンチだから気にすんなって。

 

「山城屋」
10:30~14:30
月休

 

蛍の光 第5回 「お食事ビル ふじ」

2018-05-07

「お食事ビル ふじ」秋田県大館市

詳細不明です。

大館駅前、秋北バスの乗り場や秋北食堂(うまい)のすぐそばにあります。
閉店してからかなりの年月が経っているようです。


お食事ビル、というのがいいですね。看板が藤色です。

具沢山の鍋です。

オムライスがすやすや眠っていました。

 

そういえば同じ大館市内に「レストハウス有浦ふじ」ってあるよなあ、もしや移転先か系列店?と思いホームページをのぞいてみたところ、会社案内に

設立・設置年月 昭和59年9月 (駅前鍋専店ふじは昭和44年)

という記述がありました。
どうでしょう、極めてそれっぽいですけどね。(これ以上調べない)

 

ストリートビューで見てみると、2015年当時はまだ外壁にツタが青々と茂っていたようです。
かっこいいですね。

 

おや、蛍の光が流れてきました。ちょっと踊ってみましょうか。

 

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希望のかなた

2018-05-04

ゴールデンウィーク前半、御成座(秋田県大館市)に映画を観に行きました。

先日『激レアさんを連れてきた。』というテレビ番組で

廃業したボロボロの映画館に自宅として住み始めた結果、映画館の営業までする羽目になった人とその妻

として館主夫妻が紹介されていたのだけど、面白かったですよ〜。売り物件となっていた御成座を、たまたま住居物件を探していた館主が映画館とは知らずに内見。もともと映画小僧だったこともあり、ここに住めば好きな映画がスクリーンで見放題だ!と住むことを決めますが、映画館を復活させるつもりはなかったそうです。しかしその後、映画の神様に導かれたというか、御成座を愛した近所の人たちや御成座それ自体にぐいぐい引っ張られるかのように動き、動かされ、見事に復活させます。もう運命としか言いようがありません。ほんと、これで映画が一本撮れる!

というわけで。本日の映画はこちらです。(手描き看板だよ)

アキ・カウリスマキ監督の『希望のかなた』

2月、この映画の公式サイトで劇場情報を調べ、ゴールデンウィークに御成座で上映されるということを知り「おー、行く行く行く!」と即決してしまっていたので、そのあと特に情報収集はしていませんでした。したがって、5月3日〜6日の4日間限定で35mmフィルム上映されることを今このブログを書きながら知りました!(泣)いいんですけどね!まだの方はぜひこの機会にフィルムで!


館主です。「いらっしゃい」


日が差して、希望のかなたが透けて見えます。


館主のコレクション。なつかしいですねぇVHS。兄がよくこんな風にしてタイトルを背に書いていました。私はもっと雑に、自分にしかわからない感じでごちゃごちゃ書いてたっけ。


いい劇場ですよねえ。200席。オットマンがついていて足をのばして観られるスペシャルシートが何カ所かあるんですよ。すっごく楽です。料金も同じ。早い者勝ちだよ〜。


ドリンク&フードコーナー

うおー、リプルションのポスター!

え?え?スコリモフスキの早春?これ、やるの?いつ?ここで?と思ってドキドキしていたら、なんと4月22日で終わっていました〜〜!泣き〜〜!

あ、廊下でパンダの写真展やってますよ🐼


この感じ、最高でしょ。ほんと、よく復活してくださいました。


トイレもいけてる。


この扉たまりません。

映画はとてもよかったです。難民問題というシビアなテーマでありながら、市井の人たちが持つ優しさに主人公も観客も救われる映画です。救われるし、救わなきゃと思わせられる。「国」っていう大きな括りで見ると手の施しようがないような無力感を感じてしまうけど、身近な個人だったらどうにか手を差し伸べられそうだなって思うんです。平和はそこから始まると信じたい。大きくて難しそうに見える問題も、細かく切り分けていって「個」のレベルにすれば意外と解決できるのかもしれないなあ、とか。私なりに考えたりしました。

あと犬かわいい。色彩がいい。光と影の美しさが魔術的。音楽もシビレる〜。セリフが多くない分、歌が雄弁に語ってくれる。挿入されるタイミングもいいんだ。なにしろみんなの顔がいい。日本人ならクスっと笑ってしまうシーンもあるよ。

 


この映画をこの映画館で観れてよかったです。また来るね。

 

『希望のかなた』は5月13日まで。(水曜定休)
35mmフィルムでの上映は5月3日〜6日。
上映時間は御成座のページでご確認ください。

気になっている人は、ぜひこの機会をお見逃しなく!

 

(パンフレット買うの忘れた〜〜)

まばゆいくらいに控えめな

2018-02-24


ジャポン

遠目からみて「シャボン」かなと思ったんですが、ジャポンでした。
文字もかわいいね。


売られているケーキにも、店づくりにもお店の方にも、独自の美意識が感じられてとても素敵なお店でした。
派手さはないけれど、まじめで、丁寧で上品な印象。

すぐ食べられるものをと思い、今回はエクレアだけ買って歩きながら食べました。
子供の頃に食べたような、正しい洋菓子の味でした。
滞在時間はきわめて短かったのですが、ぱっと外観見て「これはいい」と思ったし、外から中の様子をのぞいて「これはいいぞ」と思ったし、中に入ってすぐ「これはいいな」と思えたんですよね。おじさんとおばさんを見て「いい人そうだ」と感じたし、ケーキや焼き菓子たちは「おいしいと思いますよ」という控えめな態度で私を見つめていました。

また行きます。

蛍の光 第1回「食堂 タケダ」

2018-02-18

「食堂 タケダ」(秋田県大館市)
(地図情報では「タケダ食堂」となっている)


昨年秋、たまたま通りかかって、いいな! と思ったのですが、やっていない雰囲気。
お休みかなあと思ったら店頭に貼り紙がしてあり、

「この度 4月1日をもちまして 閉店する事になりました。
長年のご愛顧 まことに 有難うございました。 食堂タケダ 店主」

と書かれていました。残念。入ってみたかったです。


すごくいいんですよねえ、たたずまいが。店内はどんな感じだったのだろう。


どんなメニューで、何がおいしかったんだろうなあ…

と思ってネット検索していたら、数少ない情報の中に
&-’s Blogさんの記事「食堂タケダのチャーシューメン/カツカレー(大館)」を見つけました。
とってもおいしそうです。もう食べられないのが悲しいな。
きっと地元に愛された食堂だったのでしょう。

おや、蛍の光が流れてきました。そろそろ、おいとましましょうか。

 

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