あの日の学生

2019-02-20

歌舞伎町にあるタイ国料理「バンタイ」にて学生時代の友人と。

年賀状のやりとりとSNSでつながってはいたけれど、直接会ったのは震災の年以来。その時は私のテンションがおかしくて「何が起こるかわからないから東京の友だちみんなに会わなきゃいけない!」って一日10人ぐらいに会ったりしてすごくバタバタしていたので、こうしてゆっくりご飯食べながら話すのは学生の時以来かも。

私はずっと独身で子供もいないけれど、彼女は年下のだんなさんと結婚して3人の男の子をもつお母さん(🐶🐶も)。住む土地も生活も責任も悩みの種類も違うから、話が合わなかったらどうしようかと思ってたけど、やっぱり同い年って不思議な近しさがあって、長年のブランクをほとんど感じなかったな。彼女の口から語られるほかの同級生のその後。みんな結婚して子供を産んでて、なんだか妙に感心してしまった。まあ私は私で、それを選ばなかったってだけなんだけどさ。だから身軽にどこへでも行けるんだよね。(お金はないけどさ)

ファッションの虜だった20歳の私たちは、思い思いに好きな服を着て学業はそこそこ、事あるごとにタバコ休憩を挟みながら気ままに生きていました。学校帰りは毎日安い店で飲食をしながら何を話したんだったか、あーでもないこーでもないと飽きもせずにしゃべり続けて。文化祭で私がへまをしたことやダサいところも知っているのがこの友人である。というか、当時からつながっているのは彼女ぐらいだなあ。私は卒業後、ファッションを思わせるもの全てから遠ざかった感じで。彼女は面倒見がいいから、たくさんの人と今もちゃんとつながっててえらいな。

 

色々あってもさ、生きてたら会えるんだなーって。生きてたら会えるんだよ、すごいね。
そのことが嬉しかった日のタイ料理です。

がんばろうね。

月島の きわめてよい町中華「健楽」

2019-02-19

あまり馴染みのない場所を歩いてみようと思い立ち、月島をぶらり。

ちょこちょこ写真を撮りながら歩き、ちょうどお昼どきになったので何か食べようと思い、辺りを見回してみれば当然のことながらもんじゃ焼き屋ばかりが目立ちます。

もんじゃって気分じゃないんだよなあ…しかも一人だしなあ…と考え込みながら脇道へそれてみたら、この中華屋「健楽」さんに辿りつきました。

「すごく…良さそうだ…」
ネット検索などせず、自分の嗅覚だけをたよりに入ってみました。

おお、ここは…なかなかの年季。媚びないプライドと長年常連客に愛されてきた歴史が染み込んでいる。いいなあ、好きな感じです。カウンター7席ほど、小上がり4人×2卓。カウンターに先客が3名ほどいます。私はカウンターの一番奥に座りました。おばちゃんがカメラの置き所を心配してくれる。「落ちて壊れたら大変だからね」。(安物の中古ですけど、ありがとう)

水ではなく冷たい烏龍茶が出てきました。ん、おいしい烏龍茶だな。煮出したやつかな。ずんぐりしたペットボトルに入ったものも一緒に置かれます。これを注いで飲んでいいということね。
さて。何を食べようか。まったく考えないで入ってしまいました。
しかも、この店独特の雰囲気に気圧され、メニューの情報がぜんぜん頭に入ってきません。うう、どうしよう。おばちゃんが来てしまいました「何にします?」これ以上待たせても決められそうにありません。

「えーと、あの、おすすめは…」
お、お、おすすめを聞いたーー!!!
私はこういうところでおすすめなんか絶対に聞かないのですが、自分がいま何の腹なのかも判然とせず、予備知識もなくふらりと入ってしまったこの店の得意分野が何なのかも全くわからないのです。

「ん〜、おすすめって言ってもねぇ、麺なのか炒飯なのか定食なのか…どういう気分?」
「めっ、麺がいいですね…」
「麺もねぇ、醤油もあるし塩もあるしトロっとした餡のもあるし焼きそばも…どんなのが食べたいの?」
「(うぐぐ、コレがおすすめですって言わないあたり、何でもうまいのかもしれん…)じゃあ醤油味の…(ふつうのラーメンだと芸がないかな安すぎるしうーん)、もやしそばで!」
「もやしそばね!」

エエエエエーー! もやしそば!?!?
なんで???ふだんどっか行ってもぜったい頼まないやつじゃん!!!
醤油味ったって餡だぞ!!早食いの私にアツアツの餡は大敵だぞ!!
どうした私!!!

自分でもなぜもやしそばを頼んだのかわからないまま、店内を見回しながらドキドキして待ちます。

「画像やレビューを食べログ等に載せないでください」的な注意書きが。
おおぅ、そういう感じね。写真もダメかもなあ。

しーんとした中にテレビのニュース音声とジャー、カツカツ!という鍋振りの音。
ほどなくして、来ました、もやしそば。

「 ✨(は、はわ〜〜!!)✨」
宝石箱をあけた人みたいな顔をしてしまいました。
つやっつやのキラッキラです。
もやしそばと言えども、白菜やニラ、タケノコ、人参、豚肉など具沢山でおいしそう〜。
まずはちょいとスープをいただく。醤油味と書いてあるけど色は薄めです。
「(あはは、うめぇや)」スープは鶏ガラかな。
そして麺! 中細ストレート麺。うおぉ、この麺!!麺がよぉ!!
うめぇんだよぉ!!
自家製麺って書いてある。レベル高ぇ。
野菜もシャッキシャキ。
「(正解じゃん正解じゃん大正解じゃん)」と頭の中で反復しながら食べました。

最初の一口で「うめぇ!」ってなったラーメンは最後の方でダレてくることも多いんですけど、無化調系でもないはずなのに、ここのは全く飽きませんでした。ずーっとまろやかでうまい。とは言え、あんまりがっついて最後までスープ飲み干すのもレディとしてどうなの?と思ったのでうっすら少しだけ残しました笑

おいしかった〜。
次々と入ってくる客。ほかのお客さんのレバニラもチラ見したけどおいしそうだったな。

なんかもう雰囲気的に「写真撮らせてもらっていいですか」って聞けませんでした。聞けませんでした…聞けませんでした!たぶん聞いたら撮らせてくれたとは思うんですけどね。私にもそういう時があるのです。

またすぐ行きたい!レバニラや炒飯も気になるところ。今度は写真もお願いしてみよう。

 

※私はまったく気がつかなかったのですが、店の前に亀がいるようです。笑
確かに、中に何か居そうなプラスチックのケースがありますね🐢

見た目は焼き蕎麦!? 中毒性がある江西の焼きビーフン

2019-01-30

昨年食べた焼きビーフンをご紹介。

代々木公園のチャイナフェスティバルにて。

犬とおじいさん…ハァハァ
このお店で焼きビーフンを買ってみました。(安くなっていたのです)


簡易休憩所みたいなテントの長テーブルで食べます。
太い!お蕎麦みたいな色!これほんとにビーフン??

食感はプリン!と弾力があってパスタっぽさがある。味付けは濃いめのお醤油味で油もよく回っている。野菜たっぷり、唐辛子もたっぷり。(このピリ辛がうまい!)なんだろう、中毒性があるぞ。これに合う飲み物はぜっっっっったいにビールだった!!私はなぜ烏龍茶なんか飲んでしまったのだろうか!!

すみません、取り乱しました。えー、これは中国・江西省(こうせいしょう)の江西料理の焼きビーフンだそうです。私が今まで食べていたビーフンとは全く別物でしたが(ふだんよく目にする新竹ビーフンは台湾のもの)、これはこれでアリ!

麺はたぶんコレ。

機会があったらまた食べたいなあ。今度こそ、暑い時期に冷え冷えのビールで流し込むのだ!

ごはんがおいしい! 高田馬場「ロマン」

2018-12-15

私はあらかじめ予定を組むのがどうも苦手で、気分で行動を決めることが多いのですが、突然呼び出しても来てくれる友達の存在はありがたいな〜としみじみ感じます。

能町みね子さんの“ミルクセーキ本” と、それをPRする動画で見てずっと来たいと思っていたのがこちら、高田馬場の「ロマン」です。来店したのは8月。ルンルンしすぎて看板などを撮り損ねてしまいました。ははは。中に入ってみると想像していたのよりも狭めかなあという印象です。

以前行った神田の「エース」の時も思いましたが、テレビや雑誌で紹介されていて「よく知ってる感」のある喫茶店って、実際に入った瞬間、あれっ小さめ!って思う現象あるあるな気がするんですけど、なんでだろ?ここは奥がゆったり広くなっています。

お腹ぺこぺこ〜。食べる気満々なセッティング。笑

サラダがきた。なんだかおいしい。

で〜ん。私が頼んだのは和風ハンバーグでした。

和風ハンバーグっていうと、おろしポン酢かなって思うじゃないですか。でもこれ全然違いました。お醤油ベースのソースで…あのー、すいません、あまり分析的に食べなかったのでわかりません!笑 でも、とてもおいしかったんです。ごはん、もりもり食べちゃいました。やや煮詰まりつつあるお味噌汁もなんか親戚ん家みたいでホッとしました。

ごはんものがおいしい喫茶店、強い。これは、ほかのフードメニューにも期待が持てますね。

食後のコーヒーと楽しいひととき。

私たちが最後だったので、ほかのお客さんがだ〜れもいない状態でこの素敵な窓とシートを撮ることができました。食堂車みたいで素敵です。よくドラマや映画のロケ地にもなっているようで、関ジャニ∞の方が座った席が聖地みたいになっているそうです。

ここは一人でくつろぐのにも良さそう。高田馬場に来ることがあったらまた寄ろう。

不運な朝に福来る!? 巴裡 小川軒の「ふくろうキャラメルサブレ」

2018-11-26

ある朝の東京。

ずっと行きたかった喫茶店「ヘッケルン」の前まで行ったら改装していて、ヒー!どんだけ(運が悪いの)〜!と思ったらそもそも第二土曜日は定休日だったというオチ…

 

しょんぼりして新橋駅方面へ戻り、新橋駅前ビルへ。

平成も終わりの年とは思えない昭和感。

 

地下の「パーラーキムラヤ」へ行ってみたら「まだだよ」と言われてしまう。(土曜日だけ朝11:00からだってさ)灯りがついていて、いかにも開店中っぽいのに…
動揺で写真もブレる。動揺で看板も「キムーヤ」になる。

 

すっかり意気消沈して1Fへ戻り、
「ははは…ここに小川軒あるの、なんかウケる」と力なく笑った私がふらふらと入店して買ったのが、


この「ふくろうキャラメルサブレ」です🦉ホウホウ
目が合ってしまいました。

ココナッツミルクパウダーを使用したサブレ生地に、蜂蜜、生クリーム、ミルク、砂糖、バニラを使用した特製キャラメルクリームがサンドされています。(巴裡 小川軒サイトより)

二週間ぐらい日持ちするので地方に持ち帰るにも手軽でいいお土産になるね。縁起物が好きな年配の方にも喜ばれそう。可愛いだけじゃなくておいしかったです。

一応ちゃんとレイズンウィッチも買ったのでした。「小川軒のレイズンウィッチ」と一口に言っても代官山店、新橋・目黒店、鎌倉店と味が違うようです。新橋・目黒店のレイズンウィッチは要冷蔵で日持ちしないんだけど宿の冷蔵庫でキンキンに冷やしてスーツケースに入れ、青森に持ち帰りました。

それを食べた母「六花亭のより軽くて好き」だってさ。

 

「巴裡 小川軒」新橋店
平 日 9:30 〜 19:00
土曜日 9:30 〜 17:00
日祝休

隣接するカフェ「サロン・ド・テ」
平 日:10:30 〜 19:30(L.O. 19:00)
土曜日:10:30 〜 17:00(L.O. 16:30)
日祝休

とにかく明るいラーメン

2018-10-24

私が元気のない時でも他人が楽しそうにしているのがいい。私になどかまわず、それぞれがそれぞれに楽しく笑っているのがいい。私の力のまったく及ばないところで人々はしっかりと健全に、あるいは不健全に生きていけるのだということが嬉しい。私がいなくなった座席には後から来た誰かが勝手に座るのだから心配しなくていい。私一人いなくても世の中は昨日と変わらず回っていくのだということが私を安堵させる。

この世界に私がいなくなってもラーメンは作られ続けるし、あなたの食べるラーメンは変わらずおいしいはずなので安心してください。

 

のびないうちにずるずるっと麺をすする。ふたすすり後、とろとろの焼き海苔と一緒にすする。(これがうまい)半熟煮卵は箸でツンツンしてスープにちょいと沈めておく。中盤に半分、後半にのこりを半分。楽しみは、分けてちまちま味わう。だがチャーシューはけっこう大胆に食らう。むぐむぐ。味のピークは最後のふた口前に設定する。ああ、うまい!という強烈な感想のまま終わらせたりしない。静かに「うんうん」という終わり方が私流。

なにかを食べる時、なんのストーリーも描かない人を私は軽蔑する。やみくもに手をつけてだらしなく残されたお弁当はかわいそう。食べ方には性格が表れると思う。私は何が出てきても毛嫌いせずとりあえず食べてみる。できるだけ「おいしい温度」が損なわれないうちに食べる。まずいものはまずいものとして味わう。鮮度の落ちているものは残さざるを得ないが、出されたものや頼んだものは基本残さない。自分なりに起承転結をつくり、バランスを考えながら食べている。

だけど問題もある。私はなにしろ食べるのが早い。これからはゆっくりと時間をかけて食べることを意識しなければならない…のだが、ことラーメンに関しては急いで食べることが許されている気がしてうれしく、甘えてしまう。

ごちそうさま、またよろしくね。

 

ちばき屋
エルムの街 2F フードコート
10:00〜22:00(L.O. 21:30)

 

赤が眩しい町中華「二葉」(学芸大学駅前)

2018-10-05

私のiPhoneの中の「東京行きたいところリスト」にずっと貼り付いていたお店にようやく行けました。

とんねるずの番組で紹介された時、その店構えを見て「これは…!!」と思いメモしておいたのです。肝心の内容はあまり記憶になく(「きたな美味い店」で三つ星を獲得したらしい)、覚えているのはタンメンがうまい、ということだけ。私はとにかく “ビジュアル系” なので、外観でズキュン!と撃たれたら最後、行くしかなくなってしまうのです。味はそれなりでもかまわない。とにかく直接お店を見たいわけです。

とある土曜日の午後2時すぎ。引き戸を開けて中へ入るなり、わ〜!けっこう混んでる。繁盛店なのです。まあ無理もないですよね、テレビや何かでさんざん取り上げられたわけですから。

キビキビよく動くお姉さん(私よりは年上かな)の顔を見るまで、私の心はタンメンと鶏の香味揚げ定食の間でゆらゆら揺れ動いていました。この二つは来る前から決めていたんです。テレビでも取り上げられこの店の顔とも言うべきタンメンか、はたまた雑誌で岡宗秀吾さんがすすめていた鶏の香味揚げ定食か。

さあ、どっち!!

ぐぅぅ、腹監督が「(鶏のほうにしなさい!)」と小声で訴えかけてくる。監督は白いごはんが食べたいらしい。仕方がないな。
「鶏の香味揚げ定食ください!!」

その後もお客さんがどんどん来る。お姉さんが「3時で終わりなんですけど…」と言いかけても誰も諦めず「大丈夫です〜」と言って着席する。あんまりゆっくりできなくても、食べたいんですね、ここで。オムライスたのんでる人結構いたなあ。人気なんだね。

 

はい、どーん!!
お時間いただきますって言われたけど、トイレ(注意!靴を脱いで上がるタイプ!)入ったりぼーっと店内見回してたらあっという間にきたよ。厨房とお客をつなぐお姉さんのオペレーションが見事なんだよねえ。みんな、3時で終わりって言われても、ここは料理が早く来るって知ってるから慌てなかったのかも。

で。

うまいんだなあ、これが!衣どうなってるんだろ? かりかりサクサクで香ばしいんですよ鶏が。その上にセロリやネギが香るさっぱりしたタレがかかってる。いいあんばい。わかる、これは2ヶ月にいっぺんぐらい定期的に食べたい感じの味。決して濃い味ではないんだけど、けっこうな盛りの白飯がどんどんいける。小鉢は奴、大根のお新香。それにスープ。スープ!こういうスープってさあ、正直そんなに…ってことが多いんですけど、スープもちゃんとうまい!これはうれしい。

完食後の写真も撮ればよかったなあ。私、それはそれはきれいに平らげました。満足。

ほかのお客さんは誰も私のようにキョロキョロしておらず、勝手知ったるなんとやらでウォーターサーバーから水を出したり漫画や新聞を読んだりしていて明らかに常連らしいそぶり。最初の入口は「とんねるず」かもしれないけど、その先には常連への道が続いているのかもしれない。だってメニュー制覇したくなるもん。あー、次は迷わずタンメンで!

食べ終えて、お客がひけた頃に撮りました。これでもまだ私の後ろ側の席は埋まっています。喫煙可なので近くで吸われると煙害を被りそうではありますが、こういう町中華は得てして「そういうもの」だから。


私が見たかった外観。最高です。

店のお姉さんが暖簾をしまおうとして一瞬出てきたんですけど「あっ、写真撮りますよね?」と言って待っていてくれました。ありがとうございます。ごちそうさまでした!

 

中華料理 二葉

12:00~16:00(夏期 〜15:00)
17:00~21:00
火休

おじさんのオアシス、ニュー新橋ビルの「喫茶フジ」

2018-10-02

新橋駅前 SL広場に面した、あみだくじみたいな格子状の外観でおなじみ「ニュー新橋ビル」。ここはおじさん達のオアシスであり私のオアシスでもあります。

1Fには「ドキュメント72時間」で密着していた人気のジューススタンド「ベジタリアン」があります。が、土日祝休。私は土日しか来れないのでシャッターが開いた晴れ姿を見たことがありません。そのかわり、もう一軒あるジューススタンド「オザワフルーツ」は土曜日もやっているゾ!

タイルがモダンでかっこいいんですよね。1Fは金券ショップとか、占いとか、うどんそばスタンドなどがあります。

おじさんと一緒に2Fへ上がってみましょう。

2Fに多いのがマッサージ、指圧、整体など癒し系のお店。ほとんど中国の方かな? 女性ばかりなので一瞬「そういうマッサージなのかな」と疑ってしまったのですが、そんなことはありません、普通のマッサージ店です。中国の女の子に足つぼマッサージされながら「イテテテテ」と体をのけぞらせて笑われるのもいいかもしれませんね。

土日祝休でシャッター閉まってましたが、「喫茶室ポワ」もあります。ナポリタンがおいしいんだってさ。

2Fには昭和な雰囲気のゲームセンターもあります。WELとCOMEの間のすきまが気になるね。中をのぞいてみたら、おじいさんが2〜3人しかいませんでした。ここだけ時間が止まっているみたいで不思議な気持ちになりました。

階段もいいでしょ。


3Fはほとんど閉まっていたのですが雀荘は開いていました。モダンなタイルとガラスブロック、すみれ色の天井とダウンライト、雀荘の文字、入り口のマットの赤。くーー!完璧なバランス!

土日祝休で閉まっていましたが「コンセント」というカフェもあります。名前のとおり全席電源完備、無線LANフリー、コピーやFAXが使えてミーティングなどもできるらしいです。さすが新橋って感じですね。

「カトレア」という喫茶店もありましたが、ここも土日祝休でしょうね。閉まっていて残念。

ニュー新橋ビルを完全な状態で楽しめるのは、やはり「平日」なのだと思い知らされます。でも仕方がありません、私は田舎のOL。土日しか都会に出てこられないのです。


さて。喫茶フジです。こちらは地下にあります。

ちょっと見てみるだけのつもりだったので写真がへっぴり腰で看板すら写ってなくて0点です。


銭湯でもないのに奥のど真ん中にどーん!と富士山の写真があるなんて、こんな喫茶店ほかに無いんじゃないかな。バックライトが鮮やかなので、富士山に露出を合わせると他が暗くなってしまいます。もっといいカメラだったらもっと良く撮れるのでしょうか…もっといいカメラ、欲しいですねえ。欲しいですねえ。欲しいですねえ…

ぶつぶつ言いながら私はこの場所を離れ、考えた挙句、神田「エース」で朝食をとったのでした。

いろいろを経て、昼。

恥ずかしながら帰ってまいりました〜!

せっかくだから富士山のふもとでお昼ご飯食べたいじゃないですか。


いいうちわ。「ご自由にお持ち帰り下さい」えっ!いいの!?(持って帰りました)


テレビは「有吉くんの正直さんぽ」。文字放送に設定してあるのがいいね。遠い席の人でも音声が見えますよ。お客さんと店員さんがふつうにテレビの内容について言葉を交わしているのもいい。


らしからぬものを頼んでしまいました。ひときわ推しているように見えた、富士宮焼きそばを。冷え冷えのポテトサラダがつきます。田舎の食いしん坊OLにはちょっと量が控えめでしたが、噛み応えのある麺が楽しくてふつうにおいしかったです!ドリンクとセットで確か850円だったかな。

富士山見れて、落ち着けて、Wi-Fiあって、カウンター席では電源も取れるし、ぼーっとテレビ見ててもいいし、うちわもらえるし、店員さんもなんかいいし、長居しても程よく放っておいてもらえる感じもあり、最高ってこういうことを言うんじゃないの?

ただ、堂々の全席喫煙可!なので、副流煙を気にしすぎる人には向いていないお店かなーと思います。私もかつては喫煙者でしたが、やめてから10年以上経ちます。今後も吸うつもりはないし、例えばおいしいと評判のご飯屋さんへ入ろうとして店内が煙かったら引き返すこともあります。でも、こういう古くて味のある飲食店が喫煙可なのは「知ってて」「それでも」行きます。隣で吸われても「そういうものだ」としか思いません。ついでに言えば、昔ながらの飲食店には丁寧な接客や味すら求めていません。(私がブログで紹介している喫茶店はおいしいですけどね😉)なんか、味や対応がそれなりだったとしても「そういうものだ」としか思わないし、それでいい。古いけれどそのお店が古いまんま維持され、ちゃんと営業しているというそれ自体が貴重なのであって、その内外装の素晴らしさやお客さんも含めた店の空間全体の雰囲気を味わえればそれでいいわけです。

なおかつ味もおいしかったら、それはすごいことなんですよ!私が今まで紹介してきたお店はそういうお店です。

って真面目に語っちゃった!

疲れた人はみんなニュー新橋ビルに行けばいいと思います。喫茶フジの富士山を見ながらまったりしてお腹も心もスマホも充電完了!

「喫茶 フジ」
日祝休