日記

2020-06-25

ファッション学生だった頃から私はメンズ服が好きで、体に合わないのにメンズのSサイズをよく着ていた。なんで女性サイズのメンズ服がないのか、あるいは、なんで私はメンズ服をジャストサイズで着られないのか(大柄に生まれなかったのか)、はたまた、なんで私はメンズじゃないのか、ということを考え続けて悶々としていた。

例えばレディースのシャツは丈が短かったりウエストが微妙にシェイプされていたり変なダーツが入っていたり袖がすこし細かったり短かったりした。ベーシックでユニセックスなデザインのものでも女性の体の凹凸に合わせてアレンジが施されているものがほとんどで、平板な体型(当時は…ですけど)の私にはただただ余計なものだった。

メンズ服をそのままサイズダウンさせたようなレディース服はないものかとずっと思っていた。私がそういうものを作る人になればよかったんだろうけど、そんなエネルギーもなくファッションに背を向けた。

いまtwitterのタイムラインに流れてきた無印良品の「性別のない服をつくりました」というのを見て、無印お前もようやくか…という気がしている。

無印のレディース服はメンズ服を小さくしたような顔をして、やっぱり女性の体型に合うようなアレンジが施されていた。それこそが企業努力だろうとも思うのだが、見た感じメンズと同じデザインだし着心地もいいんだろうなと思って着てみると違和感がかなりあって、私個人としては正直好きではなかった。

性別のない服。まあユニセックスなブランドでそういう服はすでにあっただろうけど、もっと一般的なメーカーがボーダレスな服をどんどん作ってほしいと思う。

そんな服が多く出回るようになったら、私もまた着るのが楽しくなるかもしれない。