星のヌーヨーク中欧へ行く(1)なかなか着かない

2018-05-24

「1日休むと取り戻すのに3日かかる」などという呪いの言葉を耳にすることがありますが、ではブログを10日以上休んだら一体どうなってしまうのでしょうか。

忘れられる。

はい、というわけで皆さんこんにちは、初めまして。「世界の貝」ヌーヨークと申します。日々のあれこれをヌーヨーク目線の写真と文章でお届けするのがこのヌーヨークタイムズです。ひとつよしなに。

 

ちょっと旅行をしておりました。草津でも熱海でも別府でもありません、海外です。5年半前にタイへ行って以来の海外です。前泊も入れて一週間ほど。なんといいますか、自力ではない旅行です。自発的でもなく自腹も切らない。おんぶに抱っこのお気楽団体ツアーでございます。そもそも母が行くはずだったのを私が行くことになりまして。父や同業の知人、知らない人、添乗員が同行。自分で行きたくて行く旅ではないし団体行動が苦手で一人ふらふらしたいタイプなので旅行前はかなり面倒くさく、行かなくて済むように「いやじゃ、いやじゃ」と駄々をこねてみたりもしたのですが無駄でした。無駄々ヒカル。
エ〜!? タダで海外行けるんでしょ〜? いいじゃ〜ん! と皆さんは口をそろえて言うことでしょう。でも私は一週間旅をするなら自分の意志で草津や熱海や別府を選びたい人間なのです、バン!!

と机を叩いてみたところで行き先が変わるわけではありません。
まずはおとなしく青森から羽田へ、羽田から成田へと運ばれます。


かぶ。
(これが何の建物かご存知の方、SNS経由でメッセージください)

 

※5月25日加筆
yukitãoさん(@zooiiooz)から大田市場青果棟ではないかとの有力な情報をいただきました!ありがとうございます。

 
「ぱふぅ家のホームページ」大田市場 青果棟・水産棟・関連棟
 より

おお〜!奥に見えるのがあの「かぶ」!たけのこやぶどうも可愛い〜。水産棟は「鯛」。リンク先は2008年に見学された方のページです。成り立ちや情報が詳しく書かれていますのでぜひ読んでみてください。

(加筆ここまで)

前泊の成田のホテルにて、同じツアーの人たちと食事。参加者は35名ほど。70代以上6名、5~60代が15名、3~40代が10名、20代4名ってとこですかね。私によるあてずっぽう内訳だと。80歳ぐらいに見える上品な白髪のご婦人もお一人で参加されていました。

そして関係のない写真。


未知との遭遇。

 

土地柄か、ホテルは外国の方でいっぱいでした。
泊まった部屋のシャワーカーテンの雑菌臭がひどく、ハイターしたくなりました。


旅立ちの朝。

 

成田からまずヘルシンキへ向かいます。


ユーロへの両替は日本の空港で済ませておいたほうがレートが良い、ということなので並びます。


待つ間、暇なので無料インターネットのパソコンに、わが「ヌーヨークタイムズ」を表示させてみました。これはまるでヤバイ植物を売っている胡散臭いサイトじゃないか。

 

フィンランド航空(FINNAIR)でヘルシンキへ向かいます。

機内はマリメッコとのコラボで可愛いことになっていました。ビジネスクラスにはマリメッコのファブリックを使ったスリッパやクッション、掛け布団があり、座席もひろびろ。マリメッコ柄のポーチに入ったアメニティキットもサービス。機内食もマリメッコのテーブルウェアで提供されるようです。

公式動画があります。詳しく知りたい方はどうぞ。

我々が乗ったエコノミーコンフォート(ちょっと足元広めでノイズキャンセリングヘッドフォン付きのエコノミー)にも柄物の毛布、小さなまくら(無地)、アイマスクと耳栓の入った柄物のポーチがついていました(ポーチは持ち帰れる)。紙コップやナプキンもマリメッコ。エコノミーでもじゅうぶん楽しい。フィンエアー、いいですね。

約10時間のフライト。

でもさあ、考えてみたら、私が貧乏上京の際に利用している「パンダ号」とか「ノクターン号」といった弘前↔︎東京間の高速バスも所要時間9〜10時間なんですよね。同じ時間かけたらフィンランドに着いちゃうんだって思ったらフィンランド行ったほうがいいんじゃないかって気がしますよね。料金はまあエコノミーでも20倍ぐらいですけど。

本も持ってきていたのですが、結局映画を見ることにしました。

ウェス・アンダーソンの『犬ヶ島』もしかしたらあるかな〜?と思ったら無かった…のですが、『グランドブダペストホテル』ならありました。もう2〜3回観ているけれどまた観る。やっぱりいい。観よう観ようと思っていた『スリービルボード』も観れた。父は3本観たようだ。タフガイ。


機内食(1回目)。チキンかビーフが選べて、チキンを選んだ人はこれ。
どうも写真にやる気が感じられませんね。まあ狭いですし、隣は赤の他人なので記録用にサッと撮りました。先にご飯もの(味はふつう)をやっつけてから、パンを手で上下半分に割ってクリームチーズと左上に見えるサラミとポテトサラダとブラックオリーブを挟んで食べました(うまい)。通路側に座る隣の他人は30代半ばぐらいの日本人男性で中肉中背、髪は短め、チノパン、スニーカーはナイキ、特徴のない顔(眼鏡等なし)。彼は映画を観るでもなく、毛布をかけて寝るわけでも何か読むわけでもなく、ただ腕を組んで座ったまま目を閉じているが完全には寝ていない感じで謎だった。機内食も食べないし持参の飲み物しか飲まない。トイレにもめったに立たない。


機内食(2回目)。到着の2時間前ぐらいに提供されました。
ポークかシーフードが選べて、ポークがこれ。(写真がひどい。叶姉妹のお姉さんが撮ったのかと思うよね。食べかけで気づいて慌ててiphoneで撮りました)
しょうゆ味の焼うどん。アツアツとろとろで、ものすごくおいしく感じました。隣人もこれはハフハフいいながら食べていてちょっと安心。後日、焼うどんを選んだ人たちで「あれ、おいしかったよね」と話したぐらい、これはおいしかったなあ。

食後、隣人男性の動きが急に慌ただしくなり、荷物からバサっと資料らしき紙の束とノートパソコンを取り出し、座席のライトをつけてカチャカチャと何やら文書を作成し始めました。薄目でノートパソコン画面を見ると「請求書」の文字が飛び込んできた。エー!?それ今作る〜? 不思議な人だ。

 

そんなこんなでヘルシンキ・ヴァンター国際空港到着。

乗り継ぎの時間があまりないということで、歩きながらスナップ。なんかねぇ、雰囲気のいい空港だなって思いましたよ。


トナカイの毛皮が空港内のあちこちで売られています。129.95ユーロ。1ユーロだいたい130円なので、1万7千円弱ってところ。あら意外と安いわよ、奥さんいかが?


いざ、ハンガリーはブダペストへ!あと2時間ちょっと。


雲はいいよなあ。ぼーーーっ。実はこの時、日本時間は深夜。眠いわけだ。

時々、「おもしろい文章を書くには」みたいな文章読本を読むこともあるんですけど、そこにこんな一文がありました。

海外ネタに凡作が多い。異国情緒の目新しさに筆者だけがやたら興奮・感動するパターン。

どうしましょう、この筆者(わたし)は異国情緒の目新しさに興奮・感動すらしない気がして先が思いやられます。団体ツアーというのはきっと、有名な観光スポットしか案内しないでしょう。その中でいかに私の目線で面白いものを見つけられるか。そしてそれを皆さんにどう伝えるのか。

 

うぉー!ハードル上げ上げにして、つづく!