突然ダーニングがやりたくなり、中細の毛糸をいくつか買って帰宅。年賀状(いつの…?)をやらなくてはいけないのにダーニングを始めてしまう。
そのために捨てずにとっておいた穴のあいたウールの靴下を電球にかぶせ(ダーニングマッシュルームというものを使うらしいのだが持っていないので私は電球を使う)、とじ針に毛糸を通して穴のまわりをぐるりと並縫いし、ほぼ隙間なく縦糸を張り、糸を変えて横糸を上下交互に通していく。そうやってひたすら繕う。繕う。繕う。うんうん、これこれ。地味だけど楽しい。
かかとの修復ひとつめがおわった。なかなかよくできた。次はつま先。
同じように穴のまわりを縫い、縦糸を張り、横糸を交互に通していく。あれ、ここ間違ってる。やり直し。あ、また。ほどいてやり直し。心が乱れてくるのがわかる。どっと疲れがくる。目がしょぼしょぼ。肩はバキバキ。腰がずーんと重だるい。
「買おう」
穴のあいた靴下は捨てて、新しいのを買おう。こんなことをして何になる。ばかばかしい。貧乏くさい。インスタで見かける東京のお金持ちの女の子たちは絶対にこんなことはしない。もし彼女たちが今の私を見たら、無邪気に目をまんまるにして「なんで??」と言うだろう。意味ワカンナイ。どうしてそんなことをする必要が? 靴下ぐらい買いなよ、買ったげるよ!
フィジカルがメンタルに与える影響は決して小さくない。私は疲れている。気分転換と集中力アップのつもりが逆効果になってしまった。繕うべきは私の心のほころびかもしれない。
続きは明日にしよう。(やるんだ?)