日記

2020-05-07

ブックカバーチャレンジのバトンを受け取ったことで、自分と本の向き合い方というか、私が何を大切に生きてきたか、何を選び何を選び取らなかったのか、ということがはっきりしたような気がして、受けてよかったと思っている。人との関係や偶然に思える出来事が私を社会につなぎとめてくれているのを感じる。

いこさんのZINEをネットプリントしにローソンへ。「わかる」と「わからない」についての文章と図解なのだけど、見た瞬間「わかる〜!」と思ってしまっていやいやそういうことじゃないだろ自分!と思った。書いてあることの意味はよくわかるけれど、自分にはそれができているかというとかなり微妙。どっちかというと最近の私は相対的世界に浸っていたなあと「わかり」、写真のことにしても、どっかで他者の反応に委ねてしまっていたというか、「わかってよ」みたいな、そのくせ自己分析的でもなく戦略的でもなく、「私は自分でわかってますから」みたいな顔をしていたわけで、そりゃまあ伸びないわな、とわかった。反省。これ、GW前にプリントしてればよかったな、、

私はいこさんの文章が好きで、読んでいると「どんどん行こう!」という気持ちになる。ぐいぐい飲んで、もっともっと欲しくなって、自分の喉が渇いていたことを知る、みたいな感じ。

この日記本すごく面白いので気になる方は今すぐ入手してください!笑

『家庭料理とわたし』もいいよ! 毎日更新されている日記はこちら

全然頼まれたわけじゃないんだけど、面白いのですすめたくなってしまいました。食べること、料理、本が好きな人にはバシっとはまると思います。

アップリンクCloudに『きわめてよいふうけい』があることを知り、観る。ホンマタカシによる写真家・中平卓馬のドキュメンタリー。そこに、金村修が中平卓馬の遺したネガフィルムを現像する様子を映したショートフィルム『暗室』が(冒頭に)くっついた格好だ。

ホンマタカシ『ニュー・ドキュメンタリー』図録によると、当初はドキュメンタリーを目指したが途中でそれを放棄し、約40分の映画は「ドキュメンタリーではない〈ポートレートムービー〉」となった。のであり、「後半はもうただただ中平さんを見つめ続けるしかないと思ってしまった」とホンマが述懐している通り、中平の生命が大写しできらめいている。自転車をこぐシーンなんかもう「可愛い」とさえ思ってしまった。アルコール中毒で昏倒したことによる記憶喪失の影響で、かつての鋭い批評性は失われてしまっても、写真を撮り続けた中平。めんどくさいものが一切合切取り払われて本質だけが残ったような姿は、子供のようにも見えました。ていうかその表情引き出して撮ったホンマタカシもすごいな。途中挿入される、風景写真みたいなカットもまたいいんだよね〜。

さて今日の左手書き文字です。

ちなみに森山大道の著書は『通過者の視線』です。

はあぁ〜、連休も終わりじゃ〜!

(敬称略)