3月初旬
東京が冷え込んだ日。
お昼をどうしようか考えて、当時夢中で見ていたドラマ「デザイナー渋井直人の休日」にも出てきた中華屋「二葉」へふたたび行くことに決め、学芸大学へ。すでに7〜8人が雨の中を並んで待っている。張り紙がしてあって、開店時間が少し遅れるようだ。
私の前に並んでいたカップルがショーケースのサンプルを見ながら「なんにしよっかな〜、中華丼かなあ」「チャーハンと餃子…オムライスも気になる」「ん〜〜、チャンポンもいいよねえ〜」などと楽しそうに言い合うのを聞きながら、私は再訪の際には絶対にタンメンにしようと決めていたので迷いはない。一見なんの変哲もない中華屋のようでいて、ここはテレビや雑誌でもよく取り上げられるし人気があるのだ。私の後ろにも列が続いていく。
いよいよ店が開き、ぞろぞろと店内へ。
私はひとり客なので長テーブル席の隅っこに座る。迷うことはないのでメニューも見ずにサクっと注文。テレビをぼーっと眺めて待つ。続々と客は来る。店の人が「少々お時間がか…」と言い終わるのも待たずに「あ、いいですよ」とかぶせ気味に言ってみな着席する。ここはそういう店だ。
今日のような日はあたたかい麺類に限る。
言い切ったものの、隣のおじさんが注文した麻婆豆腐がどんな様子か気になるし、向かいのおじさんが注文したレバニラもそそる。東海林さだお先生ではないが、あれも食いたい、これも食いたいのだ。でもほら、今日は念願のタンメンだから。タンメンだから…
あれ、私、もしかして…
自分がちゃんと「タンメン」をオーダーしたのか不安になり始める。
脳から汗がふき出る。「チャンポンください!」と言ってしまったような気がしてきた。いやいや、今日はタンメンだって決めてきたのだからタンメンと言ったはずだ。いやいや、タンメンと音は同じだが、もっとはずむような語感の名称をノリノリで言ってしまったような気がする…、いやいやそんなはずは…
その時したツイートがこれである。
自分がタンメンを頼んだのかチャンポンを頼んだのかわからなくなりました。
— ぬまり (@numariver) 2019年3月3日
さて、どちらが運ばれてくるのでしょうか。
「え、え、どっち??」と戸惑われているみなさん、正解は…
チャンポンでしたあ〜〜!!😫
入店直前、前に並んでいたカップルの「チャンポンもいいよねえ〜」が頭にこびりついていたようだ。
それにしてもうまそうである。
ふーふー、ズルズル。
おお、
これはこれは
うまい!
(鼻息)
たっぷりの野菜がツヤツヤでシャキシャキ。心地よい塩分とスープの旨味が最高だよ、、こういう店は無化調なんかじゃなくていいんだ、麺リフトし忘れたけど麺も好き。あ〜、お腹の底からあったまる〜。
「今日、チャンポンの日だったわ☺️」
二葉は、タンメンを食べようとした人が間違えてチャンポンを頼んでしまっても決して後悔させないのだ。前出のドラマの中でも渋井さんのアシスタント杉浦くんが「ここ何食べてもうまいんだよ〜」的なことを言っていて、わかるわかる〜と共感しきり。
ってまだ二度目だった笑
ここは定期的に来たいところだ。ほんとうにそう思う。この日はたまたま喫煙している人もいなくて最高だった。
おじさんが夢中で食べていた麻婆豆腐やレバニラもおいしそうだったなあ。次回は何食べよっかな。(そこはタンメンだろ!)
中華料理 二葉
12:00~16:00(夏期 〜15:00)
17:00~21:00
火休
初来店時の日記
赤が眩しい町中華「二葉」(学芸大学)