希望のかなた

2018-05-04

ゴールデンウィーク前半、御成座(秋田県大館市)に映画を観に行きました。

先日『激レアさんを連れてきた。』というテレビ番組で

廃業したボロボロの映画館に自宅として住み始めた結果、映画館の営業までする羽目になった人とその妻

として館主夫妻が紹介されていたのだけど、面白かったですよ〜。売り物件となっていた御成座を、たまたま住居物件を探していた館主が映画館とは知らずに内見。もともと映画小僧だったこともあり、ここに住めば好きな映画がスクリーンで見放題だ!と住むことを決めますが、映画館を復活させるつもりはなかったそうです。しかしその後、映画の神様に導かれたというか、御成座を愛した近所の人たちや御成座それ自体にぐいぐい引っ張られるかのように動き、動かされ、見事に復活させます。もう運命としか言いようがありません。ほんと、これで映画が一本撮れる!

というわけで。本日の映画はこちらです。(手描き看板だよ)

アキ・カウリスマキ監督の『希望のかなた』

2月、この映画の公式サイトで劇場情報を調べ、ゴールデンウィークに御成座で上映されるということを知り「おー、行く行く行く!」と即決してしまっていたので、そのあと特に情報収集はしていませんでした。したがって、5月3日〜6日の4日間限定で35mmフィルム上映されることを今このブログを書きながら知りました!(泣)いいんですけどね!まだの方はぜひこの機会にフィルムで!


館主です。「いらっしゃい」


日が差して、希望のかなたが透けて見えます。


館主のコレクション。なつかしいですねぇVHS。兄がよくこんな風にしてタイトルを背に書いていました。私はもっと雑に、自分にしかわからない感じでごちゃごちゃ書いてたっけ。


いい劇場ですよねえ。200席。オットマンがついていて足をのばして観られるスペシャルシートが何カ所かあるんですよ。すっごく楽です。料金も同じ。早い者勝ちだよ〜。


ドリンク&フードコーナー

うおー、リプルションのポスター!

え?え?スコリモフスキの早春?これ、やるの?いつ?ここで?と思ってドキドキしていたら、なんと4月22日で終わっていました〜〜!泣き〜〜!

あ、廊下でパンダの写真展やってますよ🐼


この感じ、最高でしょ。ほんと、よく復活してくださいました。


トイレもいけてる。


この扉たまりません。

映画はとてもよかったです。難民問題というシビアなテーマでありながら、市井の人たちが持つ優しさに主人公も観客も救われる映画です。救われるし、救わなきゃと思わせられる。「国」っていう大きな括りで見ると手の施しようがないような無力感を感じてしまうけど、身近な個人だったらどうにか手を差し伸べられそうだなって思うんです。平和はそこから始まると信じたい。大きくて難しそうに見える問題も、細かく切り分けていって「個」のレベルにすれば意外と解決できるのかもしれないなあ、とか。私なりに考えたりしました。

あと犬かわいい。色彩がいい。光と影の美しさが魔術的。音楽もシビレる〜。セリフが多くない分、歌が雄弁に語ってくれる。挿入されるタイミングもいいんだ。なにしろみんなの顔がいい。日本人ならクスっと笑ってしまうシーンもあるよ。

 


この映画をこの映画館で観れてよかったです。また来るね。

 

『希望のかなた』は5月13日まで。(水曜定休)
35mmフィルムでの上映は5月3日〜6日。
上映時間は御成座のページでご確認ください。

気になっている人は、ぜひこの機会をお見逃しなく!

 

(パンフレット買うの忘れた〜〜)

お久しぶりです、八戸。

2018-05-03

4月22日。実に約7年ぶりの八戸です。


いい文具店

 

はい、この日のお目当てはこちら。

八戸ブックセンターにて開催されていた、祖敷大輔「『星空の谷川俊太郎質問箱』原画展」。


(私の私物)

「ほぼ日」で募集された様々な年代の人からの質問に詩人の谷川俊太郎さんが答えた本です。
人生のベテランである谷川さんを揺さぶったり絶句させるまでの手強い質問はなかったかな?という印象ですが、思わず笑ってしまうものから大きなテーマまで65個の質問が掲載されています。そこに、質問の内容を直接あらわすのではなく、ふわっと呼応するような挿画がたっぷりと添えられていてなんとも良いのです。中にはハードな質問もあるのですが、谷川さんの言葉でまっすぐフラットに回答されていて「テレフォン人生相談」の回答者やってほしいなあと思ったり笑。全部を読もうとしなくても気になる質問のところだけ読んだり、ぱっと開いたところを読んだり。贈り物にも良いかもしれません。最後の65個目は谷川俊太郎さんからの質問です。
特設サイトがあります。

この本の絵を描いたのが私の古い友人、祖敷大輔さんなのです。その原画が八戸ブックセンターに展示されているとなれば見に行かないわけにはいきません。

 

私が本を買ってすぐ目に飛び込んできて胸をつかまれた絵の原画がこちらです。
とても爽やかで清くて強い絵だと思います。
開け放った窓みたいで気持ちがいいね。

今回、祖敷さんが奥さんと一緒に来八するとのことで、会えたらいいですね〜ぐらいな感じでほんのり約束していました。展示最終日の夕方、会場で約6年ぶりに再会。奥さんとは初めまして。一緒に行った私の友人も交えて絵を見ながら質問したりエピソードを聞いたり談笑したりと、なんだかんだで長い立ち話になってしまってどこか喫茶店か食事にでも行けばよかったなあと後で思いました。でも立ち話も楽しかったな。二人も初めての青森を満喫できたようでよかったです。

 

本八戸の一部だけですが、少し歩きました。


新橋っぽさある

ここの3階に一泊したい。

同じものを並べて眺めたい気持ちわかる。以前ラジオで祖父江慎さんもそのようなことを言っていました。


リアリティがあります。


コラボ


おばちゃんは見ていた。


旅館もいいですね。


君とよくこの店に来たものさ


パルコここにあったんだな。

ぼくドジだからお砂糖とお塩まちがえちゃうの。


トイレを借りるために入ったビル? どこだったのかよく覚えていませんが、いい階段です。

 

八戸、サクっと行きたいんですけど、高速道路があんまり好きではないため、私の町から行くとやはりちょっと遠いんですよね。行きやすい方法を模索して、また行くぜ八戸!

以前やっていたブログに八戸へ行った時の記事がありました。写真の色やテンションがおかしくて恥ずかしいですが、よかったら見てみてください。(せっかく超人気店「みなと食堂」へたまたま入ったのに何の情報も持たない過去の私が、今では誰もがそれを目当てにする名物「平目漬け丼」を食べずに中華そばを選んで満足して帰るところに思わず笑ってしまいました)

 

「ぬるい冷蔵庫」八戸の記事
※スマホだとうまく記事に飛べなかったんですけど、直しました〜!

ぎょうざテイクアウト物語

2018-05-02

4月22日。
ぎょうざを食べました。

隣の席で見知らぬお兄さんが、澄んだスープのシンプルなラーメンと焼ぎょうざ一人前を食べていました。おいしそうでした。

一人前をなぜかテイクアウトして近くの休憩所で食べることに。
包み紙がラブリーです。


かわいいですねえ。「ホワイト餃子」っぽさもありますねえ。(テレビで見たことしかないけど)


数分持ち歩いたせいか表面カリカリではなくなっていましたが、八角が効いていておいしかったです。ボリュームあるけど意外と次々いけちゃいます。部活帰りにマンガ読みながら焼き上がるのを待って、みんなで分けて食べたい感じですね。何部に入ろうかな。

 

「大門」城下店