ゴールデンウィーク前半、御成座(秋田県大館市)に映画を観に行きました。
先日『激レアさんを連れてきた。』というテレビ番組で
廃業したボロボロの映画館に自宅として住み始めた結果、映画館の営業までする羽目になった人とその妻
として館主夫妻が紹介されていたのだけど、面白かったですよ〜。売り物件となっていた御成座を、たまたま住居物件を探していた館主が映画館とは知らずに内見。もともと映画小僧だったこともあり、ここに住めば好きな映画がスクリーンで見放題だ!と住むことを決めますが、映画館を復活させるつもりはなかったそうです。しかしその後、映画の神様に導かれたというか、御成座を愛した近所の人たちや御成座それ自体にぐいぐい引っ張られるかのように動き、動かされ、見事に復活させます。もう運命としか言いようがありません。ほんと、これで映画が一本撮れる!
2月、この映画の公式サイトで劇場情報を調べ、ゴールデンウィークに御成座で上映されるということを知り「おー、行く行く行く!」と即決してしまっていたので、そのあと特に情報収集はしていませんでした。したがって、5月3日〜6日の4日間限定で35mmフィルム上映されることを今このブログを書きながら知りました!(泣)いいんですけどね!まだの方はぜひこの機会にフィルムで!
館主のコレクション。なつかしいですねぇVHS。兄がよくこんな風にしてタイトルを背に書いていました。私はもっと雑に、自分にしかわからない感じでごちゃごちゃ書いてたっけ。
いい劇場ですよねえ。200席。オットマンがついていて足をのばして観られるスペシャルシートが何カ所かあるんですよ。すっごく楽です。料金も同じ。早い者勝ちだよ〜。
え?え?スコリモフスキの早春?これ、やるの?いつ?ここで?と思ってドキドキしていたら、なんと4月22日で終わっていました〜〜!泣き〜〜!
あ、廊下でパンダの写真展やってますよ🐼
*
映画はとてもよかったです。難民問題というシビアなテーマでありながら、市井の人たちが持つ優しさに主人公も観客も救われる映画です。救われるし、救わなきゃと思わせられる。「国」っていう大きな括りで見ると手の施しようがないような無力感を感じてしまうけど、身近な個人だったらどうにか手を差し伸べられそうだなって思うんです。平和はそこから始まると信じたい。大きくて難しそうに見える問題も、細かく切り分けていって「個」のレベルにすれば意外と解決できるのかもしれないなあ、とか。私なりに考えたりしました。
あと犬かわいい。色彩がいい。光と影の美しさが魔術的。音楽もシビレる〜。セリフが多くない分、歌が雄弁に語ってくれる。挿入されるタイミングもいいんだ。なにしろみんなの顔がいい。日本人ならクスっと笑ってしまうシーンもあるよ。
『希望のかなた』は5月13日まで。(水曜定休)
35mmフィルムでの上映は5月3日〜6日。
上映時間は御成座のページでご確認ください。
気になっている人は、ぜひこの機会をお見逃しなく!
(パンフレット買うの忘れた〜〜)