八戸フィルム写真館

2018-06-20

4月に八戸を訪れた際、フィルムカメラで撮った写真です。
その辺で普通に買える一般的なフィルム(それもだいぶ減ったようですが)を使いました。

すでに言い尽くされていることですが「その場で見れない」ことの良さというのがありますねえ。…などと、感想がいかにも拙いのは私がフィルムカメラにあまり馴染んでこなかったからです。感覚的には「写ルンです」にハマる若い女子と何ら変わりありません。好奇心だけがあり、発展途上。と言うからには発展していきたい。まだまだ練習中ですが、見せることで上達したいのです。それにしても人物がほとんど写っていなくて我ながら驚きました。もっとぐいっと踏み込みたいな。

 

お久しぶりです、八戸。

2018-05-03

4月22日。実に約7年ぶりの八戸です。


いい文具店

 

はい、この日のお目当てはこちら。

八戸ブックセンターにて開催されていた、祖敷大輔「『星空の谷川俊太郎質問箱』原画展」。


(私の私物)

「ほぼ日」で募集された様々な年代の人からの質問に詩人の谷川俊太郎さんが答えた本です。
人生のベテランである谷川さんを揺さぶったり絶句させるまでの手強い質問はなかったかな?という印象ですが、思わず笑ってしまうものから大きなテーマまで65個の質問が掲載されています。そこに、質問の内容を直接あらわすのではなく、ふわっと呼応するような挿画がたっぷりと添えられていてなんとも良いのです。中にはハードな質問もあるのですが、谷川さんの言葉でまっすぐフラットに回答されていて「テレフォン人生相談」の回答者やってほしいなあと思ったり笑。全部を読もうとしなくても気になる質問のところだけ読んだり、ぱっと開いたところを読んだり。贈り物にも良いかもしれません。最後の65個目は谷川俊太郎さんからの質問です。
特設サイトがあります。

この本の絵を描いたのが私の古い友人、祖敷大輔さんなのです。その原画が八戸ブックセンターに展示されているとなれば見に行かないわけにはいきません。

 

私が本を買ってすぐ目に飛び込んできて胸をつかまれた絵の原画がこちらです。
とても爽やかで清くて強い絵だと思います。
開け放った窓みたいで気持ちがいいね。

今回、祖敷さんが奥さんと一緒に来八するとのことで、会えたらいいですね〜ぐらいな感じでほんのり約束していました。展示最終日の夕方、会場で約6年ぶりに再会。奥さんとは初めまして。一緒に行った私の友人も交えて絵を見ながら質問したりエピソードを聞いたり談笑したりと、なんだかんだで長い立ち話になってしまってどこか喫茶店か食事にでも行けばよかったなあと後で思いました。でも立ち話も楽しかったな。二人も初めての青森を満喫できたようでよかったです。

 

本八戸の一部だけですが、少し歩きました。


新橋っぽさある

ここの3階に一泊したい。

同じものを並べて眺めたい気持ちわかる。以前ラジオで祖父江慎さんもそのようなことを言っていました。


リアリティがあります。


コラボ


おばちゃんは見ていた。


旅館もいいですね。


君とよくこの店に来たものさ


パルコここにあったんだな。

ぼくドジだからお砂糖とお塩まちがえちゃうの。


トイレを借りるために入ったビル? どこだったのかよく覚えていませんが、いい階段です。

 

八戸、サクっと行きたいんですけど、高速道路があんまり好きではないため、私の町から行くとやはりちょっと遠いんですよね。行きやすい方法を模索して、また行くぜ八戸!

以前やっていたブログに八戸へ行った時の記事がありました。写真の色やテンションがおかしくて恥ずかしいですが、よかったら見てみてください。(せっかく超人気店「みなと食堂」へたまたま入ったのに何の情報も持たない過去の私が、今では誰もがそれを目当てにする名物「平目漬け丼」を食べずに中華そばを選んで満足して帰るところに思わず笑ってしまいました)

 

「ぬるい冷蔵庫」八戸の記事
※スマホだとうまく記事に飛べなかったんですけど、直しました〜!

悩めるOLの昼さんぽ

2018-04-28

OLの昼さんぽ 五所川原編。
桜が咲き始めた日でした。なんとなく気分が華やぎます。


こういう謎オブジェ欲しいな。あ、これ光ファイバーのランプか。なお欲しい。


清く正しく厳しい先生がいそうなドレメ看板。


TERRACE HOUSE


四つ葉じゃないけどわたしはしあわせよ。


ちょっと中ものぞいてみればよかったな。本物のサボがあるなら買いたい。


windows 2018

できればずっと散歩していたい。仕事に戻りたくない。散歩することが仕事になったら、私はどんなに地味な町でも必ず素敵なものや面白いものを発見してじゃんじゃん撮ってじゃんじゃん紹介するよ。それでお金がもらえたらどんなにいいだろう。誰かからもらう、っていう発想がダメなのかな。待ってるだけじゃ永遠に来ないよなあ。自分で仕組みを考えた方が早いかな。なんにも思いつかないな。四の五の言わずにパーってやっちゃえばいいのかな。いつになってもお金のことを考えるのが苦手なんだけど、そうも言ってられないよね。

好きなことを仕事にするためにはどうすればいいか考えろ考えろ考えろ。人がめんどくさがることを率先してやれ!工夫を忘れるな!とご先祖が言っている。(気がする)

OLは悩みながら五所川原市を後にした。

大鰐町あるき

2018-04-26

Hi!ヌーヨークです。

ふだん町歩きをしていて誰かに咎められるなんてことはまずないのですが、数年前に大鰐町を歩いた時、妙な人に変な言いがかりをつけられてしょんぼりして以来、なんとなく大鰐町を避けてしまっていました。

リベンジです。


COOL!


「油川書店」という名前だったそうです。廃業っぽいんですが、営業していた頃に入ってみたかったですね。こういう、町のなんてことない書店でも入ってみると何かしら発見があったり、店づくりに独自の工夫があったり、普段は手に取らないタイプの本が輝いて見えたり、探していた本がふいに見つかったりしてなかなか良いものなんですよね。


靴屋だけにとどまらない Part 1

 


大鰐、いいですねえ。


おみやげ買いたかったな。ワニ柄のタオルとかワニ型クッキーあるかな。


大鰐には「大鰐温泉もやしラーメン」を供する店がいくつかあるのですが、駅前のここが元祖だということです。


素敵3姉妹。


農協は別の場所に移転、この古い農協は売物件になっていました。いかがですか。


ニガーとは…
(つづりが「NIGAR」。二川原薬局だからニガーのようです)

 

 

ここで、宮本常一が父から授かった旅の10カ条の2番を引用。

2.村でも町でも新しくたず ねていったところはかならず高いところへ上ってみよ、そして方向を知り、目立つものを見よ。峠の上で村を見下ろすような事があったら、お宮の森や目につくものをまず見、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々を見ておけ、そして山の上で目を引いたものがあったら、そこへは必ず行って見ることだ。高いところでよく見ておいたら道にまようようなことはほとんどない。

高いところへ行けそうな階段があったので、上ってみました。ひーこら、ひーこら。


きれいな町ですねえ。温泉、川、橋、山。 最初ここに上ってから町歩きをするべきでしたね。


ニュー銀水を中心に。


電飾の文字がかわいいパチンコ店


お入りください、ありがとう

 
靴屋だけにとどまらない Part 2


あゆでぇ〜す


黒姫とは…


仲良しおばちゃん


きれいだな…これは夢かな…

 

 

日曜祝日しか休みのない私が日曜定休の「喫茶ベル」に来ました。


開いてるわけないですよね。このままでは永遠に入店できません。


ベルや…


ママの店におじいさんが入っていきました。

大鰐、好きになりました。

大鰐町は温泉と大鰐温泉もやしとスキー場が有名な町です。「鰐come(わにかむ)」という、温泉と休憩所と産直・土産店などが入った立派な施設もあります。地元や近隣の人に大鰐のいいところを聞くと大抵「鰐come」と言うのではないでしょうか。しかし今回それらの場所を除外した写真のみで構成しました。これでも十分歩くのに魅力のある町だということがわかっていただけるのではないかと思います。都会ほど変化が感じられない田舎であっても、町は刻一刻と変わっています。昨日あった建物がなくなってしまったり、元気だった食堂の店主が体調を崩して店じまいしてしまったり、いい感じだった外壁が変な色に塗り替えられてしまうなんてこともたびたびあって、今の姿を撮っておかないと思い出すことが難しくなる日が来るかもしれません。たっぷり2時間歩きました。

今回歩かなかったエリアもあることですし、また気軽に訪れたいと思います。
「純喫茶 ケルン」と「喫茶 ベル」をはしごするために、日曜以外の休みを取らなくては。

ほんとうにいいところですねえ。

2018-04-19

3月25日 盛岡市。


雪解けでエメラルド色の中津川、圧倒的主役感のイチョウ、いつも通るたびになんか好きだなって思うマンション。

 

Cyg art galleryで「雲は透ける、ペーパーナプキンにあこがれて」鑑賞。

やべえ、かなわねえ。っていうのが感想です。

まずタイトルがいい。ふわっと光ってる。フィルムで撮った爽やかな写真の感じがする。フライヤーなど宣伝美術もよかった。会場に入った時の空間のインパクトもよかった。天井からぶら下がったり壁にくっついた色とりどりの懐かしいものたち。風船、キーホルダー、バドミントンのラケット、習字の道具入れ…これらのものがバラバラなようでいて絶妙に美術的なバランスを保っていて、きっと金氏徹平さんもビックリだろう。

村田青葉と工藤玲音(敬称略)という東北の若き才能が満を持して出会った。強い者同士が出会ったとき常にそうであるように、やあやあと握手したあとは、おそらく牽制したりぶつかったり背中を向けたり譲り合ったり譲れなかったり丸め込んだり込まれたりしたのだろうと思う。そんな二人のエネルギーが周りを大いに巻き込んで形作った複雑で大きな渦の中に観客として立ち会えたことが私は嬉しい。ラストなんてさー、あれあれあれ?って思ってるうちに息をのんで胸がカーっとなってやばい泣く、泣く、泣く!って涙が出てびっくりして、隣の席の友人に絶対に笑われると思ったから焦って目を乾かしたりした。
こんな感情の放出にまかせただけの文章なんて0点なんだけど、しょうがない。震えちゃったんだから心が。

4人の役者さんがまたそれぞれに雰囲気があって、どの人もいい顔をしていた。衣装もよかった。セリフや動きを覚えるの大変だったべなぁ〜と思いながら、引き込まれたり、突然現実に戻ったり、ぼーっとしたりした。なんでこんなこと思い出すんだろ?っていう、昔の、なんてことない出来事の記憶とか、取るに足らない会話とか、その時の空気感とか、鳴ってた音とか、差してた光とか。そういう、どうってことないけど何かの拍子に引っぱり出される記憶について思いを馳せながら、自分もふっと過去に行ってしまいながら観ました。
で、ぼんやり思い出したのが高野文子の漫画『奥村さんのお茄子』っていう話。これが私、大好きで。すこし不思議なSFなんだけど、その時その瞬間に存在したすべてのものに対するあたたかい眼差しが感じられて好きなんです。すべてがそのままであっていい、というか。その瞬間そこにあなたは居たし、それは確かにそこにあったよね、ということを丸ごと愛おしむ、みたいな。読むと毎回どうしても泣いてしまうんですよね。私はすぐ宇宙的な愛に目がくらんで感傷的になりがちなんだけど、頭のいい人だったらもっとSF寄り/理系寄りのカッチリした解釈とか文学的な議論もきっとできるんだと思う。この公演もそう。そうやって色んな方向から楽しめるのがいい作品の特徴だなあと。詩的(私的)に寄りすぎることなくちゃんとエンターテイメントになっていて私は楽しめました。あとなんか、がんばろうって思えたんですよね、このいい年をしたおばさんが純粋に。ぜんぜん手を抜けないなっていうか、いかんいかん、疲れてるからってぼーっとしてちゃいかん、って。前回、村田青葉くんが主宰する劇団ユニット せのびの公演を観たあとも猛烈にそう思いました。この不完全な自分を背負ってがんばっていこうって。

ブックレット買ったんですけど、これも面白いです。公演を観ていなくても冊子として楽しめるんじゃないかしらどうかしら。袋とじになっているので金具をはずして広げて全部見るべし。シナリオの一部や写真、作品を練り上げていく過程の青葉くんのメモが、天才の思考の一端を覗き見してるみたいで興味深いです。玲音ちゃんの走り書きは、ずっと噛んでてもおいしい味が出てきてクセになる。二人の頭の中はどうなってるんだろ、まったく。

「同じタイトルで工藤玲音が戯曲を書いたらどうなるか」ってことで書き下ろされた戯曲の方の冊子もよいです。どっぷり玲音ちゃんの世界に浸れる。玲音ちゃんの文章って読んだあとスーっと、うすーいかすり傷みたいのができる感じがする。悪い意味じゃなくて。この戯曲は上演されることはないのかな、どこかで観てみたい気もする。

冊子はこちらで買うことができます。

「雲は透ける、ペーパーナプキンにあこがれて」メイキングブックレット&工藤玲音 書き下ろし戯曲

 

初めて行った岩手県立美術館の通路を広角レンズで撮りました。きゅっと指でつまんでぐいぃっと引っ張ったみたいになって気持ち悪い、酔いそう。つまんだ指を離したらぎゅいーんってこっちに戻ってくるんじゃないの、怖い。

なんじゃここ!っていう面白い空間があったので、許可をいただいて写真を撮りました。
なんかウケるよね。

 

行けなかった場所、会えなかった人もいて後ろ髪引かれる思いでしたが、いずれまた。行ってみたかった本屋さんも行けたし(いいところだった)、満席であきらめた喫茶店にも三度目の正直で入れてゆっくりできたし、お散歩も気持ちよかった。かれこれ10回は行ってるけど毎回思います、いやあ盛岡ってほんとうにいいところですねえ。

 

Majiでhoeする5秒前

2018-04-03

この、腰の引けた写真を見てください。

犬、遠っ!
広角レンズの試し撮りも兼ねていたので通常より画角が広いということはありますが、完全にビビっています。ピンボケだし。

わたくし、犬は大好きでございます。できればどんな犬とも仲良くしたいと思っております。ですが、悲しいことに、町歩きをしていて見知らぬ犬に遭遇し吠えられる確率は9割。当然といえば当然かもしれません。彼らは番犬という位置づけで外飼いされているのでしょうから吠えるのも仕事のうちなのです。

目と目が合ったらミラクル。Majiで吠えられるまでに5秒の猶予があることを私は経験上知っています。彼らもすぐに吠えはしません。最初はキョトンとしています。「ん? なんだこいつは ?」とこれまでインプットされた視覚・臭覚・その他情報を総動員して「ああ隣のオッサンだな」とか「近所の悪ガキだな」とか判断して吠える吠えないを決めています。(たぶん)
登録情報のない者には容赦しません。不審者にロックオン!吠えまくります。はいはいはいはい、すいませんすいません、すぐにその場を立ち去ってもしばらく吠え続けます。たいしたものです。

上の写真はまさに、その5秒間に撮ったものです。
日曜の昼間、気持ちよく昼寝していたのでしょうね。起こすつもりはなかったのですが番犬ゆえの警戒心の強さでしょうか、私の気配は簡単に察知され彼は薄目をあけました。次の瞬間サッと立ち上がってファイティングポーズを取り「ワンワンワンワン!!!」飛びかからんばかりに吠えかかってきました。
はいはいはいはい、すいませんすいません。


ひとしきり散歩した帰り道。あの犬の家にさしかかりました。私はおそるおそる反対側を静かに歩き、


ミラーに映った彼を撮ることしかできませんでした。

 

まばゆいくらいに控えめな

2018-02-24


ジャポン

遠目からみて「シャボン」かなと思ったんですが、ジャポンでした。
文字もかわいいね。


売られているケーキにも、店づくりにもお店の方にも、独自の美意識が感じられてとても素敵なお店でした。
派手さはないけれど、まじめで、丁寧で上品な印象。

すぐ食べられるものをと思い、今回はエクレアだけ買って歩きながら食べました。
子供の頃に食べたような、正しい洋菓子の味でした。
滞在時間はきわめて短かったのですが、ぱっと外観見て「これはいい」と思ったし、外から中の様子をのぞいて「これはいいぞ」と思ったし、中に入ってすぐ「これはいいな」と思えたんですよね。おじさんとおばさんを見て「いい人そうだ」と感じたし、ケーキや焼き菓子たちは「おいしいと思いますよ」という控えめな態度で私を見つめていました。

また行きます。

かつてわたしは白猫だった

2018-02-21

過去10年分の写真を整理し始めています。
これは青森市港町のあたりで撮ったと記憶しています。日付は2010年5月。
なかなかぎょっとする構図ですが、猫を撮るのに必死だったのでしょう。

 
当時は週に一度、青森市内の美術教室に通っていて(先生お元気かなあ)、帰りはあてもなくぶらぶら写真を撮り歩いていました。知らない街を散歩して写真を撮るのが楽しくてしょうがなかったんですよね、この頃。

 

さて、時は2011年。
twitterを始めるにあたり、アイコン画像をどうしようか悩んでいた私は、この白猫に決めたのでした。

ニャァ〜〜
ただ「白くてだるそう」という共通点だけで選んだような気がします。
どことなく、私が小5の時に死んだばあちゃんにも似ています。
アイコンに使ったのは割と短い期間だったと記憶していますが、その時これが私の「顔」であったわけです。
今見てもなんとなく他人に思えないな。

 


どの辺りだったかなあとgoogleで確認してみました。
やはり青森市港町でした。
中央にあるのが猫のいたシャッターです。
ちょうどその前に黒いものが見えますよね、これ、猫じゃないかな?