パイタンの養生

2018-03-15

💖愛する人と夜景🌃の見える雰囲気のいいお店でおいしい料理🍖とお酒🍸をいただきながら洒落た会話を楽しむ💏…なんて最高ですよね。そんな時間が持てたら、日々の疲れなどいっぺんに吹き飛んでしまいますよね✨

 

ははは

 


見てください、ここだってほら、窓の外はこんなに素敵な夜景!(駐車場)

 

私が一番ほっとして最高だと思える外食は、ありきたりなショッピングモールのありきたりなフードコートで食べるありきたりなチェーン店のこういうやつです。

🍜鶏白湯らーめん🍥

明るいハロゲンランプに照らされて白湯スープの油分が真珠のように輝いています。白夜に浮かぶ青菜の筏、夜をパトロールする半熟卵のサーチライト、芳しい炙り鶏はやわらかく私の肩を抱き、ねぎと柚子が見晴らしのよい公園で軽やかにステップを踏む。画面を引き締めるのは焼きバラ海苔のクレッセント!

いいえ、空しくなんかありません。
平坦な戦場でしょぼくれた私のために70点のラーメンは頑張って夢を見させてくれました。ラ・ラ・ラーメン。

非日常の特別感ではなく日常の「特別じゃない感」を演出するの、悪くないと思います。どんどん肯定していきたい。もちろん普段は家で地味なご飯を食べます。たまに外でおいしいものを食べます。時々ちょっとぜいたくもします。その隙間のなんでもない平日の夜に一人、白飛びした空間で気楽さと若干の心細さを感じながらなんでもない料理を食べる。この透明感が最高なんですよ。カッカしたりトゲトゲしたり、もやもやとした先の見えない不安に押しつぶされそうになっても、こうしてなんでもない時を過ごして平べったい気持ちに戻っていく。「明日からまた頑張ろう!」なんて前向きになったりしない。ただ「よいしょ」と言って立ち上がり、食器を返却口に戻してごちそうさま。これが私の養生法なのかなあと思います。

 


愛読書。これがどういう本でどこが面白いのか人に説明できたら最高なんだけど、それはとてもむずかしい。これまで何度も読み、毎回なぜだかわんわん泣いてしまう。人間の存在や世界が丸ごと愛おしくなるやさしい本です。