夜のヒトリーレストラン

2018-04-04

図書館の帰り、いつもならフードコート飯にするところですが、この日はなんとなくファミリーレストランを選びました。ファミリーじゃなくてごめんなさい。新人っぽい店員の女の子が「1番、おひとりさまご案内でーす!」と叫ぶ。ちょっとちょっと、声が大きいよ。

 

照明の色がおかしくて、補正してもこんな色。

トマトスパゲッティと、Sサイズのマルゲリータピザ。

積極的にまずいというわけではないのだけれど、ちっともおいしくなくて驚きました。自分で作ったほうがおいしいと思う。私は辛党ではありませんがハバネロソースに助けられました。ハバネロ味にしてようやく食べられる感じ。(このソース欲しいな)

いえ、味は重要じゃないんです。おいしいものを食べたかったらここには来ません。私が求めていたのは場所です。

本当は深夜のファミレスがベストなのですが、この日は平日20時半。田舎なので客はまばら。客の話し声、店員を呼ぶチャイムの音、食器がカチャカチャぶつかる音、皿の上でフォークをひきずる音、いらっしゃいませ〜。

ファミレスの環境音の中でおいしくない料理を機械的に口へ放り込みながら「なにも考えない」ことが最高なんです。その場に自分を紛れ込ませて無になれる。

無、無、無

無の世界から煩悩だらけの世界に戻ってきた時、わたしの脳裏には「青森にロイヤルホストができたら最高なのになあ」という考えが浮かんでいました。

 

Too much raisins

2018-04-02

過ぎたるは及ばざるが如し。

青森のスーパー『カブセンター』でその過剰さにひかれて買いました。パッケージと中身が合ってないじゃないかって? これはカブセンターのベーカリー「クロワッサン」のロゴなのです。


このパン、名前がいいんですよ、ぎっしりでもずっしりでもない『どっさりレーズン』。「どっしり」は言うことあるけど「どっさり」って言葉あんまり使わないからなんだか楽しくて、どっさりとどっさりを言いたくなります。どっさりどっさり。

スライスした冷たいバターをのせて食べてみました。

「こなあああああゆきいいいいい!」
間違えました。
「おおおおお多いなああああああ!」
レーズンが大渋滞して殴り合っているところをパンが遠目で冷ややかに眺めている感じになってしまっています。レ・レ・レーズン! パンはどこへ消えた?私は生地が好きなのだ! 例えば薄皮まんじゅう!あんなものヘタレだ! たい焼き!皮は分厚くてナンボ! あんこだけを崇めて皮を虐げる風潮は間違っている!ククク、皮の野郎なんざパリッパリの薄っぺらにのしてやったゼ的な仕打ちは許せない!

そんな奴が『どっさりレーズン』なんて買うなよとあなたは思うのでしょうね。 私もそう思います。そもそも私たちは矛盾を抱えた存在なのです。生きるのがつらいです。文章まで過剰だ。レーズンのせいだ。

 

あと3枚残っています。なんでしたらこれを具にして新たなパン生地で包んで焼きたい気持ちです。
あなたならどんな食べ方をしますか?

パイタンの養生

2018-03-15

💖愛する人と夜景🌃の見える雰囲気のいいお店でおいしい料理🍖とお酒🍸をいただきながら洒落た会話を楽しむ💏…なんて最高ですよね。そんな時間が持てたら、日々の疲れなどいっぺんに吹き飛んでしまいますよね✨

 

ははは

 


見てください、ここだってほら、窓の外はこんなに素敵な夜景!(駐車場)

 

私が一番ほっとして最高だと思える外食は、ありきたりなショッピングモールのありきたりなフードコートで食べるありきたりなチェーン店のこういうやつです。

🍜鶏白湯らーめん🍥

明るいハロゲンランプに照らされて白湯スープの油分が真珠のように輝いています。白夜に浮かぶ青菜の筏、夜をパトロールする半熟卵のサーチライト、芳しい炙り鶏はやわらかく私の肩を抱き、ねぎと柚子が見晴らしのよい公園で軽やかにステップを踏む。画面を引き締めるのは焼きバラ海苔のクレッセント!

いいえ、空しくなんかありません。
平坦な戦場でしょぼくれた私のために70点のラーメンは頑張って夢を見させてくれました。ラ・ラ・ラーメン。

非日常の特別感ではなく日常の「特別じゃない感」を演出するの、悪くないと思います。どんどん肯定していきたい。もちろん普段は家で地味なご飯を食べます。たまに外でおいしいものを食べます。時々ちょっとぜいたくもします。その隙間のなんでもない平日の夜に一人、白飛びした空間で気楽さと若干の心細さを感じながらなんでもない料理を食べる。この透明感が最高なんですよ。カッカしたりトゲトゲしたり、もやもやとした先の見えない不安に押しつぶされそうになっても、こうしてなんでもない時を過ごして平べったい気持ちに戻っていく。「明日からまた頑張ろう!」なんて前向きになったりしない。ただ「よいしょ」と言って立ち上がり、食器を返却口に戻してごちそうさま。これが私の養生法なのかなあと思います。

 


愛読書。これがどういう本でどこが面白いのか人に説明できたら最高なんだけど、それはとてもむずかしい。これまで何度も読み、毎回なぜだかわんわん泣いてしまう。人間の存在や世界が丸ごと愛おしくなるやさしい本です。

まばゆいくらいに控えめな

2018-02-24


ジャポン

遠目からみて「シャボン」かなと思ったんですが、ジャポンでした。
文字もかわいいね。


売られているケーキにも、店づくりにもお店の方にも、独自の美意識が感じられてとても素敵なお店でした。
派手さはないけれど、まじめで、丁寧で上品な印象。

すぐ食べられるものをと思い、今回はエクレアだけ買って歩きながら食べました。
子供の頃に食べたような、正しい洋菓子の味でした。
滞在時間はきわめて短かったのですが、ぱっと外観見て「これはいい」と思ったし、外から中の様子をのぞいて「これはいいぞ」と思ったし、中に入ってすぐ「これはいいな」と思えたんですよね。おじさんとおばさんを見て「いい人そうだ」と感じたし、ケーキや焼き菓子たちは「おいしいと思いますよ」という控えめな態度で私を見つめていました。

また行きます。

茂子さんのりんごケーキ.

2018-02-20

2〜3年前、母が「たまたま通りかかった道の駅に寄って、なんとなくお腹がすいてたから買ってみたんだけどさ、これすごくおいしいの!なんだかわかんないけど、とにかくおいしいの!食べてみて!」とやや興奮しながら私にパックを差し出しました。


それ(と同じもの)がこれである。

なにこれ! 超フツーじゃん!!
地元の料理自慢のおばちゃんが何かの会合の時にみんなに振る舞ったらすごく評判がよくて「道の駅で売ってみたら?」ってすすめられて売り始めた感じそのままの見た目じゃん!

材料を見ても特別なものは何も入っていなさそうだし、
母は時々大げさなんだよなあと思いながら全く期待せずに食べてみると…

テーレッテレー!
うまいぃぃ!

え、え、
なぜ…なぜなの…
余計なものが入っていないからなの?
なぜだかわからないけど「ふわぁ、おいしい〜✨」ってなるんです。
甘さ控えめでしっとり軽く、飽きのこない味。ヘトヘトで帰って「茂子さんのりんごケーキ、あるよ」って言われたらうれしいやつです。
何個でも食べ続けたくなります。2パックぐらいなら一人でペロっといけてしまいそうです。


お皿のチョイス完全に間違えました。
見た目すごく普通なんですけど、本当においしいんですよ。


これが買えるのはこちら。
つがる市「道の駅 もりた」に隣接する農産物直売所「おらほのめへ(津軽弁でわたしたちの店という意味)」。最近新しくなったようで、ひろびろキレイでした。

りんごが手に入らない季節はりんごケーキの販売もありませんが暑い時期以外はだいたい売ってる印象。

青森では「ミサオおばあちゃんの笹餅」が有名ですが、「茂子さんのりんごケーキ.」もありますので!
とはいえ実は私、茂子さんがどんな方か知らないんですけどね。
いつもありがとうございます、茂子さん🍎

 

(※商品ラベルの住所、電話番号は消してあります)

まあ飲めよ

2018-02-15

2週間に一度の図書館通いと、その帰りに外食をすることがセットで私の楽しみになっています。
フードコートで雑な麺類をすするのも良いし、きっぷのいいおばちゃんがサービスしてくれるお好み焼きをハフつくのもいい。しっとりとしたお蕎麦屋で天ざるをいただくこともあります。

 

この日私はあんかけご飯を飲みました。

これ、すごく大きいんですよ器が。
ふだん食べているご飯の量のざっと4倍はあるでしょうか。運ばれてきた時はムリムリムリムリ!と思いました。でもこれ、食べ物じゃなかったんです。飲み物だったんですよ。

飲めちゃう。
飲みにくいお薬をゼリーで包んで飲みやすくするやつ、あるでしょ、
あれみたいにつるんと飲めちゃう。オッ飲める!って思うとどんどん飲みたくなるんですね。
ぐいぐい飲んで、汗までかいて、愉快愉快、なんだか満たされた気持ちになりました。

私はアルコール飲まなくてもやっていける派なんですけど、これはまた飲みに行きたいな。

エンゼルケーキ

2018-02-12

弘前「旭松堂(きょくしょうどう)」のエンゼルケーキです。
たまたま通りかかってはっとして立ち寄りました。
昨年、友人に教えてもらって気に入り、また食べたいなあと思っていたところだったのです。


天使の輪っかのような、白いバタークリームケーキ。
大きさは大中小とあり、これは小です。カットでも売られています。


掛け紙も美しい


断面。
(これは昨年の写真です)

外側のつぶつぶがサクッとしていて中のスポンジはふわほろっ。かすかにレモンのような爽やかさを感じます。(入っているかどうかはわかりません)口当たりが軽くておいし〜い、もう一切れ!

おまけでいただいたバナナ最中は父に食べられてしまいました。
ちなみに旭松堂のバナナ最中については土井善晴さんが雑誌『dancyu(2016年6月号)』で書かれています。
香り高く、なつかしい味です。

(エンゼルケーキは夏場はお休みです)

ヌトーレン

2018-02-09

ヌーヨークが作ったシュトーレン、「ヌトーレン」です。

昨年12月、いつもは買って楽しんでいたシュトーレンを作ろうなどと思ってしまいました。
たまたま見たこの動画が原因です。

20代の頃から私はある特定の音に異常な関心を持っていました。例えば床を箒でシャッシャっと掃く音や紙コップをなぞる音、生クリームを泡立てたりケーキの生地を混ぜる音、音ではありませんがエステで誰かがマッサージされている映像などを見るのも好きでした。そういう音や映像をボーっと楽しんでいると、脳をマッサージされているような感覚になって、しびれるような、ぽわ〜っと膨張してトロトロ〜っと溶け出すような、なんとも言い難い心地よさを感じてうっとりしてくるんですけど、まあそういうのって人に言ったら気味悪がられそうだしわかってもらえないだろうから誰にも言わず一人で楽しんできたわけです。

ところが、数年前からYoutubeなどでそういう音好きの人たちがそういう人たちのために作った動画を見かけるようになりました。変態は私だけじゃなかったんです。ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)と名付けられ、今ではたくさんの音や映像が動画サイトにアップされています。上に貼ったEMOJOIE CUISINEさんの動画もそのひとつ。レシピ動画としてもクオリティが高く素晴らしいのですが調理音好きも満足できる仕上がりとなっております。

そうなんです、私はただ自分の耳を喜ばせるためにこの動画を見ていただけだったのです。娯楽のために、材料が混ざっていく音やナッツをしゃくしゃく切る音をのんきに楽しんでいればよかったのです。ところが、繰り返し再生するうちに作り方を覚えてしまい「あれっ、簡単、なのでは…?」私にもできる気がしてきて、作ってしまったのでした。

ふつうは11月半ば頃までには作っておいて、じっくり寝かせて、クリスマスを待ちながら少しずつ切って変化を楽しみながら食べるのがよいとされるシュトーレンですが、私は12月に入ってから作りました。おもいのほか平べったくなってしまいましたが、どっしり重くて可愛い(?)まるで私のようなシュトーレンになりました。ほんとは最低でも一週間ぐらい寝かせたいところだけど私はすぐ食べてみたくなり1日おいたのを食べてみました。熟成してないのも好きなんですよね〜。味は自分で作ったと思えないくらい美味で驚いてしまいました。その後は一週間おいてから時間をかけて少しずつ楽しみました。このレシピはマジパンも入ってないし超本格的って感じではないんだけど、入門編というか本当に簡単にできるのでおすすめです。いかがですか、クリスマス時期まであと10ヶ月はありますが。(詳しいレシピはこちらをご覧ください)

寒いうちにまた作りたいです。焼いている時からもんのすごくいい匂いがして、1日置いただけでもおいしいのに時間が経つにつれてさらに美味しくなるんだから、まったく気の利いたお菓子だよ〜。